【決算レポート】日本一ソフト、第1四半期は北米『ディスガイア6』反動減で大幅減収減益も『夜廻三』と『Disgaea 6 Complete』の貢献で高水準の利益を確保

日本一ソフト<3851>の2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算は、売上高12億5300万円(前年同期比39.1%減)、営業利益2億7800万円(同61.8%減)、経常利益4億4200万円(同39.0%減)、最終利益2億9400万円(同40.3%減)と大幅な減収減益だった。

・売上高:12億5300万円(同39.1%減)
・営業利益:2億7800万円(同61.8%減)
・経常利益:4億4200万円(同39.0%減)
・最終利益:2億9400万円(同40.3%減)

同社によると、前年同期は『魔界戦記ディスガイア6』が北米で発売されたことで過去最高の売上・利益となったが、それに匹敵するものがなかったという。いわゆる反動減だ。一見すると厳しい結果だが、以下のグラフに示したように、第1四半期としては、高い利益水準であることがわかる。

 ▲変則的だが、2016年3月期以降の第1四半期のみを抽出したグラフ。


この四半期では、4月に発売した『夜廻三』が収益に貢献したほか、6月28日に発売した『Disgaea 6 Complete』も堅調だった。また、営業利益よりも経常利益が大きくなっているが、これは主に為替差益1億5200万円を計上したことによる。

 セグメント別の業績は以下のとおり。


■エンターテインメント事業
売上高12億3600万円(同39.6%減)、営業利益3億6100万円(同55.3%減)となった。

パッケージタイトル『夜廻三』、『void* tRrLM2;//ボイド・テラリウム2』など合計3タイトルを発売した。また、第2四半期以降に発売を予定している『グリムグリモア OnceMore』等の開発を進めた。

その他は、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steamを通じたゲームソフトとダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売したタイトルのローカライズ及び販売を行った。加えて、新規タイトルの開発と関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行った。


■学生寮・その他事業
売上高1600万円(同61.9%増)、営業損失900万円(前年同期営業損失500万円)となった。学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮2件の運営を行った。

 


■2023年3月通期の業績見通し
2023年3月通期の業績は、売上高63億7800万円(前期比11.6%増)、営業利益14億2400万円(同9.1%減)、経常利益14億3300万円(同15.1%減)、最終利益9億3500万円(同26.5%減)、EPS185.94円を見込む。

・売上高:63億7800万円(同11.6%増)
・営業利益:14億2400万円(同9.1%減)
・経常利益:14億3300万円(同15.1%減)
・最終利益:9億3500万円(同26.5%減)
・EPS:185.94円

計画に対する進捗率は、売上高19.6%、営業利益19.5%、経常利益30.8%、最終利益31.4%となっている。

・売上高:19.6%
・営業利益:19.5%
・経常利益:30.8%
・最終利益:31.4%

株式会社日本一ソフトウェア
https://nippon1.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社日本一ソフトウェア
設立
1993年7月
代表者
代表取締役会長 北角 浩一/代表取締役社長 世古 哲久
決算期
3月
直近業績
売上高48億3300万円、営業利益7億4500万円、経常利益9億4100万円、最終利益6億7200万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3851
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