gumi、第1四半期決算は営業益1.6億円と前年同期5.9億円の赤字から黒字転換 「乃木坂的フラクタル」と「ラグナドール」貢献 メタバース事業も黒字に
gumi<3903>は、本日(9月9日)、2023年4月期 第1四半期(22年5月~22年7月)の連結決算を発表し、売上高42億8000万円(前年同期比17.3%増)、営業利益1億6300万円(前年同期は5億9600万円の損失)、経常損失6億1800万円(同18億0800万円)、最終損失5億7000万円(同15億9300万円)と増収・営業黒字転換となった。経常・最終損益も赤字となったが、赤字幅が縮小した。
・売上高:42億8000万円(同17.3%増)
・営業利益:1億6300万円(同5億9600万円の損失)
・経常損失:6億1800万円(同18億0800万円)
・最終損失:5億7000万円(同15億9300万円)
主力のモバイルオンラインゲームで、「乃木坂的フラクタル」と「ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫」が収益に寄与したほか、開発体制の適正化によるコスト削減が採算改善につながった。メタバース事業も黒字となった。
また、営業黒字となったものの、暗号資産評価損3億4200万円、持分法による投資損失3億6800万円を計上したことが響き、引き続き経常損失となった。さらに投資有価証券評価損1億7100万円を特別損失に計上した。
(モバイルオンラインゲーム事業)
売上高は41億5500万円(前年同期比15.3%増)、営業利益は1億5700万円(前年同期は5億9500万円の営業損失)となった。売上高に関しては、既存タイトルは配信期間の経過に伴い減収となったものの、「乃木坂的フラクタル」と「ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫」の売上寄与により、前年同期比で増収となった。営業利益に関しては、増収効果に加え、開発・運用体制の適正化により人件費及び外注費が減少したこと等に伴い、前年同期比で増益となった。
(メタバース事業)
売上高は1億2500万円(前年同期比176.9%増)、営業利益は500万円(前年同期は71万2000円の営業損失)となった。複数の有力チェーンにおけるノード運営及びブロックチェーンコンテンツの開発・提供にかかる収益寄与等により、前年同期比で黒字転換した。
■2023年4月通期の見通し
2023年4月通期の業績見通しは非開示。モバイルオンラインゲーム事業及びメタバース事業を取り巻く事業環境の変化が激しく、適正かつ合理的な業績予想の算出が困難であるため、と説明している。
モバイルオンラインゲーム事業では、既存タイトルの安定的な運用による収益の創出に加え、ヒットタイトルの開発実績を有するスタジオにおける高品質なオリジナルタイトルの開発、自社ヒットタイトルのゲームエンジンと他社有力IPを掛け合わせた新規タイトルの開発、自社ゲームエンジンのライセンスアウト、開発受託等、バランスの良いポートフォリオを構築することで、将来における収益力の更なる拡大を目指す。
メタバース事業では、特にブロックチェーン領域において、コンテンツ開発、ファンド出資、ノード運営の3つの領域に積極的に経営資源を投下することで、収益の主軸として成長させたい、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903