【決算レポート】アピリッツ、第2四半期(5~7月)は『ユニゾンエアー』の共同運営権取得の寄与で45%の増収を達成 Webソリューションも右肩上がりの成長続く
アピリッツ<4174>の2023年1月期の第2四半期(5~7月)の連結決算は、オンラインゲーム事業の『ユニゾンエアー』の共同運営権取得が寄与し、前年同期比でも前四半期比でも大幅な増収を達成した。
なお、今期より連結決算に移行しているほか、収益認識基準の適用も行っているため、前年同期比較は参考値となる。また、前年同期が赤字計上となっているのは、『けものフレンズ3』の運営移管に関わる費用が発生していたためとなる。
売上高17億5800万円(前年同期比45.0%増)
営業利益9000万円(前年同期4200万円の赤字)
経常利益8800万円(同4100万円の赤字)
最終利益5200万円(同400万円の赤字)
まずは、Webソリューション事業を見てみると、四半期ベースでの右肩上がりの成長が続いている状況だ。なお、この四半期の伸びが鈍化したように見えるが、これはこの第2四半期より、新たに「デジタル人材育成派遣事業」をセグメントとして新設し、そこに派遣による売上がセグメント間で移動した影響によるものとなる。
次にオンラインゲーム事業を見ると、前述のとおりは『ユニゾンエアー』の共同運営権取得で大きく成長した格好だ。なお、こちらも一部売上がデジタル人材育成派遣事業に移動した上での数値となっている。
一方で、『ユニゾンエアー』の共同運営権取得によるのれん費用および原価が大きく増加した影響で、売上の伸びと比較して利益の伸びは限定的なものにとどまった。
運営パイプラインについては、5月より新規大型運営受託プロジェクトが開始となり、6月から『ユニゾンエアー』が共同運営へ移行し、『アルカ・ラスト』も運営移管となった。
なお、『ユニゾンエアー』については、先日9月16日に10月1日付で同社に運営移管されることが発表されている。
新設されたデジタル人材育成派遣事業は、Y's社をM&Aしたことにより売上が大幅に増加した形となっている。この四半期はY'sの7月分の売上が連結対象となっているが、連結前の未監査のY's社の過去の業績を加味しても四半期ベースの成長トレンドが続いている。
なお、2023年1月期通期の連結業績予想については、共同運営に移行した『ユニゾンエアー』と買収したY's社の貢献を考慮して、6月30日に修正予想を発表しており、以下のとおり。
売上高70億円(前期比46.0%増)
営業利益4億5000万円(同92.9%増)
経常利益4億4000万円(同99.9%増)
最終利益2億7000万円(同147.2%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高84億2700万円、営業利益5億9900万円、経常利益5億9600万円、最終利益3億8600万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174