【決算レポート】gumi、『乃木フラ』と『ラグナド』貢献とコスト削減で第1四半期は営業黒字転換 メタバースも拡大、今後も黒字継続見通し

gumi<3903>の2023年4月期 第1四半期(22年5月~22年7月)の連結決算は、売上高42億8000万円(前年同期比17.3%増)、営業利益1億6300万円(前年同期は5億9600万円の損失)、経常損失6億1800万円(同18億0800万円)、最終損失5億7000万円(同15億9300万円)と増収・営業黒字転換を達成した。経常と最終はいずれも損失計上となったが、赤字幅が縮小した。

・売上高:42億8000万円(同17.3%増)
・営業利益:1億6300万円(同5億9600万円の損失)
・経常損失:6億1800万円(同18億0800万円)
・最終損失:5億7000万円(同15億9300万円)

『乃木坂的フラクタル』と、子会社グラムスが開発・運営する『ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』が増収に寄与したほか、コスト削減が採算改善につながった、としている。コスト先行だったメタバース事業が複数の有力チェーンにおけるノード運営とブロックチェーンコンテンツの開発・提供が貢献したことで黒字転換も果たした。

 

また、コスト削減については、前四半期に『ブレイブ フロンティア』や『ブレイブ フロンティア2』『ブレイブ フロンティア レゾナ』など「不採算タイトルの撤退」に加え、開発体制の適正化による運用費の削減を行った。他方、支払い手数料が増えた。売上に連動する決済手数料や『乃木坂的フラクタル』のライセンス料などが増えたようだ。

 

セグメント別の売上と営業利益は以下のとおり。


■モバイルオンラインゲーム事業
・売上高:41億5500万円(同15.3%増)
・営業利益:1億5700万円(同5億9500万円の損失)


■メタバース事業
・売上高:1億2500万円(同176.9%増)
・営業利益:500万円(同71万円の損失)


なお、経常と最終は引き続き損失計上となった。これは、暗号資産マーケットの下落により、持分法による投資損失3億6000万円、そして暗号資産評価損3億4000万円を計上したことによる。


■2023年4月通期の見通しは非開示も営業黒字は続く見通し

同社では、2023年4月通期の業績予想については開示していないが、第2四半期以降も営業黒字が続くとの見通しを示した。メタバース事業における投資回収が進み、利益が伸びていくと想定しているという。

モバイルオンラインゲーム事業では、既存タイトルの安定的な運用による収益の創出に加え、ヒットタイトルの開発実績を有するスタジオにおける高品質なオリジナルタイトルの開発、自社ヒットタイトルのゲームエンジンと他社有力IPを掛け合わせた新作開発、自社ゲームエンジンのライセンスアウト、開発受託などバランスの良いポートフォリオを構築し、将来における収益力の更なる拡大を図る。

パイプラインとして、Studio FgGが手掛ける新作タイトルのコンセプトアートを第1四半期の決算説明資料内で公開した。今冬リリースを目指して開発しているとのこと。詳しいリリース時期はもちろん、ゲーム内容と画面などについては現段階では不明だ。

 

さらに『ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』海外言語版の準備も進めていることも明かした。アジア圏での配信に知見を有する有力企業と提携して、グローバル配信を行う。気になるリリース予定時期については「今冬」としており、繁体字版と英語版、韓国語版を順次配信するとのこと。

 

同社では、この2作と大手パブリッシャーとの協業タイトルを含めてオリジナルタイトル3本の準備を行っている。他社の大型IPを活用したタイトル1本、開発受託4本の開発も行っている。

 

メタバース事業においては、特にブロックチェーン領域において、コンテンツ開発、ファンド出資、ノード運営の3つの領域に積極的に経営資源を投下することで、収益の主軸として成長させていく。

メタバース事業におけるパイプラインを公開した。まず、ブロックチェーンゲームは、開発中5本、企画中5本の合計10本が進行しているという。有力IPを用いたブロックチェーンゲームを今期末(23年4月期末)から来期(24年4月期)にかけて5本程度を配信する予定だという。

また、NFTについては開発中が2本、企画中が2本で、他社IPとの協業で年間3~5本をリリースする予定。『マイクリプトヒーローズ』内で『COBRA THE SPACE PIRATE』のヒーローNFTの販売も含まれているという。

このほか、オーバース社への出資を通じ、メタバースとリアルエンターテイメントを融合したアイドルグループ創出プロジェクトの支援を行っている。

 

株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高189億4200万円、営業損益22億6200万円の赤字、経常損益38億9000万円の赤字、最終損益62億7300万円の赤字(2022年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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