【ゲーム株概況(10/28)】『メメントモリ』好調のBOI急反発 好決算の東映アニメも高い 通期据え置きのドリコム失望売り 目標株価引き下げのサイバーがさえない
10月28日の東京株式市場では、日経平均株価は反落。前日比240円04銭安の2万7105円20銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株が下落したことを受けて、値がさ株を中心に売られた。売り一巡後は下げ渋り、好業績銘柄が下支えする格好となった。日銀政策決定会合の影響は限定的で、来週の米国連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅に注目が集まっている。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が大幅反発。新作スマホゲーム『メメントモリ』がGoogle Playのセールスランキングで首位を獲得したことが評価されたようだ。10月26日、10月18日から23日の課金高速報値が18億円と発表したが、その後も伸びが加速しているとの見方から業績拡大が期待されている。
また東映アニメーション<4816>が3日続伸。同社は、前日27日に2023年3月期の第2四半期決算を発表しており、上半期としての過去最高の売上高、利益を記録したことが市場から素直に評価される形となっている。
カプコン<9697>は、場中は堅調に推移していたが、引けにかけて売られて前日比変わらず。岩井コスモ証券が同社株のレーティングを「B」から「A」に引き上げるとともに、目標株価を4000円から4500円にしていた。
他方、サイバーエージェント<4751>が続落。目標株価の引き下げが観測されている。大和証券がレーティング「1」の継続とし、目標株価を2000円から1800円に引き下げた。また岩井コスモ証券も「B」の継続とし、目標株価を1400円から1300円に引き下げたもよう。
ドリコム<3793>が大幅反落。前日に発表した9月中間決算では、売上高58億円(前年同期比11.9%増)、営業利益16億0700万円(同66.2%増)と過去最高益を更新した。『ONE PIECEトレジャークルーズ』が好調だったことが主な要因。ただ、2023年3月通期の業績予想を据え置いたことで失望売りがでたもよう。
ほか、臨時株主総会を発表したブシロード<7803>がこじっかり。モイ<5031>や壽屋(コトブキヤ)<7809>、アクセル<6730>がさえない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816