【ゲームエンタメ株概況(12/12)】好決算評価しANYCOLORとgumi急騰 上方修正のデジハHDにも物色 モイ材料出尽くし、ユークス続落

12月12日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前営業日比476円91銭高の3万9849円14銭でこの日の取引を終えた。一時719円32銭高の4万0091円55銭まで買われるなど一時4万円の大台を回復する場面があった。前日の米国株式市場でハイテク株が買われた流れを受けて半導体や主力株を中心に買われた。為替の円安も支援材料になった。ただ、利益確定売りも出て上値を抑えたという。

【主要指数】
・日経225: 39,849.14(+476.91)
・TOPIX: 2,773.03(+23.72)
・ドル/円: 152.35(-0.12)
・ダウ: 44,148.56(-99.27)
・ナスダック: 20,034.89(+347.65)
・SOX: 5,027.80(+476.91)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は47銘柄(49%)、下落は44銘柄(46%)、変わらずは5銘柄(5%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

gumi<3903>が変わらずを挟んで3日続伸し400円台を回復した。前日発表した第2四半期決算が不採算タイトルからの撤退やコスト削減での効果もあり、黒字転換となったことが市場の評価材料となっているようだ。

 

ANYCOLOR<5032>が上げ幅を拡大して6日続伸。前日発表した第2四半期決算が第1四半期のイベント中止の影響などをこなし、増収増益を確保したことが好感された模様。

 

デジタルハーツホールディングス<3676>が反発。前日12月11日、2025年3月期連結業績予想で、最終利益を16億円から19億円に引き上げたことが好感された。子会社アイデンティティーの全株式を譲渡したことによる。

デジハHDと同業のポールトゥウィンホールディングス<3657>は減益決算を嫌気されて続落、SHIFT<3697>は反発となった。

また、好業績期待からディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>に押し目買いが入ったほか、アイビス<9343>、バンク・オブ・イノベーション<4393>、アカツキ<3932>なども高い。

このほか、東宝<9602>が年初来高値を更新した。SMBC日興証券が投資判断「1」を継続し、目標株価を6500円から7600円に引き上げたことが株価の下支えとなっているようだ。

レーティングに関しては、モルガン・スタンレーMUFG証券がサイバーエージェント<4751>についてレーティング「イコールウエート」継続、目標株価を1000円から1050円に引き上げた。株価は目標株価を上回っている。

他方、モイ<5031>が大幅反落。前日に第3四半期決算を発表し、営業利益が前年同期比41.9%増の1億8300万円と大幅増益だった。決算期待で買われていた経緯もあって、利益確定の売りに押されたもよう。

 

ユークス<4334>が3日続落。大幅な減益となった決算が引き続き嫌気されたもよう。12月10日に第3四半期決算を発表し、営業利益は前年同期比46.0%減の1億3000万円にとどまった。