モブキャストHD、第3四半期(1~9月)決算は2.9億円の営業赤字を計上 「転スラ」ゲームアプリの他社の競合タイトル登場による苦戦が続く

  • モブキャストホールディングス<3664>は、11月11日、2022年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、競合タイトルの登場で『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記~』の売上が減少したこともあり、大幅な減収となった。

    なお、最終損益には、モブキャストゲームスが業務提携先との間で合意した負担金2800万円を特別損失として計上したことなども影響している。

    売上高26億9000万円(前年同期34億5200万円)
    営業損益2億9600万円の赤字(同2億6800万円の赤字)
    経常損益3億2500万円の赤字(同2億9200万円の赤字)
    最終損益3億3600万円の赤字(同3億5600万円の赤字)
    ※「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、業績の前年同期比較は開示していない。

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①モバイルゲーム事業 売上高6億2100万円(同年同期14億4800万円)、営業利益700万円(同7900万円)
    これまで日本のみで配信していた『英雄伝説 暁の軌跡M』が7月27日に韓国向けに配信が開始され、売上に貢献した。また、『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記~』と『sin 七つの大罪X-TASY』の売上は堅調に推移した。

    そのほか、プロ野球最強オーダー編成バトル「モバプロ」が引き続き堅調に推移し、IPコラボレーション企画などプロモーション案件の成約も業績の下支えとなった。

    ②キッチン雑貨事業 売上高20億6400万円(同19億8300万円)、営業損益4300万円の赤字(前年同期6600万円の黒字)
    全国の百貨店等に出店している生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」およびレストラン&カフェ「ゆとりの空間」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止による行動制限緩和の影響により売上は回復基調となった。

    また、パーソナルマガジン「栗原はるみ」、エスビー食品<2805>から発売された「栗原はるみわたしのカレー」「栗原はるみのホワイトソース」「栗原はるみのデミグラスソース」、オイシックス・ラ・大地<3182>から発売されたミールキット「栗原はるみの毎日を楽しむ小さなごちそうコース」「栗原心平の豚スパイシートマトドリア」などのロイヤリティ収入が好調に推移した。Eコマースは、2022年3月にサイトをリニューアルし、売上全体を下支えした。

    その一方で、商品の自己在庫化により倉庫費用および配送料などが増加した。

    ■通期予想は前回発表予想を据え置き
    なお、2022年12月期通期の予想は、第2四半期決算の発表時に開示された修正予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高37億9100万円(前期比16.4%減)
    営業損益3億1500万円の赤字(前期3億7300万円の赤字)

株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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