【決算レポート】ガンホー、第3四半期(7~9月)は前年同期の「Ragnarok」好調の反動で減収減益に 『パズドラ』は「ONE PIECE FILM RED」コラボでMAUが伸長

柴田正之 編集部記者
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ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の2022年12月期の第3四半期(7~9月)の連結決算は、主力の『パズル&ドラゴンズ』(以下『パズドラ』)の売上は好調だったものの、前年同期に好調だった「Ragnarok」関連タイトルの反動により、減収減益となった。

売上高258億3600万円(前年同期比8.2%減)
営業利益66億5500万円(同27.1%減)
経常利益73億400万円(同21.7%減)
最終利益42億5000万円(同19.1%減)

主力の『パズドラ』は、9月に実施した映画「ONE PIECE FILM RED」とのコラボが奏功し、同月のMAU(月次アクティブユーザー数)が大きく伸長した。

続く第4四半期(10~12月)も有名IPとのコラボイベントを含む様々なイベントを実施し、MAUの活性化を図るとしている。なお、「パズドラ大感謝祭」として、10月から3ヵ月連続の特別なイベントを開催しており、アクティブユーザー数が好調に推移しているという。

また、PS5・PS4向け多人数参加型サバイバルアクションゲーム『DEATHVERSE:LET IT DIE』のサービスを9月28日(Steamは10月5日)に開始した。

本作は、初動でサーバートラブルがあったものの、現在は安定してサービスが稼働しているとのこと。今後はほかのタイトルと同様に継続的なアップデートを実施する予定で、ユーザー満足度を高めつつ、新規ユーザーの獲得を目指していくとしている。

なお、上記の『DEATHVERSE:LET IT DIE』のリリースにより、新作パイプラインは前四半期比1本減の5本となっている。

子会社Gravityの展開する「Ragnarok」関連タイトルは、9月に『Ragnarok Monster’s Arena』のタイ・韓国でのモバイル向けサービスを開始したほか、『Ragnarok Origin』の台湾・香港・マカオでのモバイル・PC向けサービスを9月15日より開始した。

続く第4四半期には、『Ragnarok Begins』を2022年11月より北米で配信する予定であるほか、『Ragnarok Monster's Arena』の東南アジアでの配信も第4四半期中に開始する予定としている。

なお、2022年12月期通期の連結業績予想は非開示。同社は、コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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