アカツキ<3932>が11月9日に発表した第2四半期(22年7月~22年9月)の連結決算は、売上高76億5700万円(前年同期比1.9%増)、営業利益33億2900万円(同18.3%増)、経常利益33億5300万円(同16.3%増)、最終利益16億8300万円(同17.4%減)と増収・営業増益を達成した。
・売上高:76億5700万円(同1.9%増)
・営業利益:33億2900万円(同18.3%増)
・経常利益:33億5300万円(同16.3%増)
・最終利益:16億8300万円(同17.4%減)
新規ゲーム開発やコミックなど新規事業への成長投資を行いつつ、主力の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が好調に推移した。海外版の好調だったことに加え、為替の円安もポジティブに働いたという。最終利益が減益となったが、これは投資有価証券評価損8億2000万円を計上したため。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■ゲーム事業
・売上高:75億4000万円(同4.5%増)
・営業利益:41億0200万円(同10.5%増)
ゲーム事業が全体の収益拡大をけん引した。同社は、例年、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の周年イベントが行われる第2四半期に大きく収益を伸ばす傾向にあるが、今期も7周年イベントが盛況だったという。日米仏など10カ国のストアセールランキングで首位を獲得した。
『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』では、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』との連動企画を第3四半期において行っており、国内のセールスランキングで首位を獲得するなど好調を維持しているという
このほか、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)』については前年同期と同水準で着地したとのこと。国内版3.5周年イベントや佐賀県とのコラボイベントを開催した。
気になる新作については、自社IPタイトル『トライブナイン』については2024年3月期のリリースを目指して開発を進めている。また非公開の他社IPを活用したタイトルについても2024年3月期にリリース予定。さらに、リリース時期は未定ながら、次の新作も準備しているそうだ。
■コミック事業
・売上高:4700万円(前年同期は-)
・営業損失:2億5300万円(前年同期は3000万円の損失)
2022年6月にリリースした縦読みフルカラーコミックアプリ「HykeComic」については、取扱い作品数の増加やオリジナルコンテンツへの積極的な投資に加えて、マーケティング施策も行った。
2022年9月末の掲載作品は、オリジナル作品19作品など169作品を掲載したとのこと。そのうち、オリジナル作品が売上の大半を占めたという。
また、アプリのインストール数は着実に伸びていることが確認できるが、WAU(週次アクティブユーザー数)については120万人前後で上下しており、やや伸び悩んでいるようにも見受けられる。
■その他事業
・売上高:6900万円(同77.0%減)
・営業損失:5700万円(同2億6000万円の損失)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932