【ゲーム株概況(11/24)】『ポケモンSV』1000万本突破で任天堂が続伸 W杯によるABEMA拡大期待でサイバーも大幅反発
11月24日の東京株式市場では3日続伸。日経平均株価は、前営業日比267円35銭高の2万8383円09銭で取引を終えた。米国連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公開されたことを受けて、利上げペース原則への思惑から米国株式市場が買われたが、東京市場でもその流れを引き継いだ。間もなく利上げペース鈍化が適切になるとの見方が「かなり多数」となったという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ほぼ全面高商状だった。そのなかでもAiming<3911>が大幅続伸。『脱獄ごっこPRO』発表後の"材料出尽くし"や、スクウェア・エニックス元従業員によるインサイダー取引などで大きく下げていたが、押し目買いが入ったようだ。インサイダー取引に関しては、会社側がわざわざ「当社は無関係」とのアナウンスを出したように、Aimingには非がないからだ。
任天堂<7974>が続伸。ポケモンと同社は、本日(11月24日)、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の世界累計販売本数が発売後3日間で1000万本を突破したと発表したことが材料視された。発表によると、すべての任天堂ハード向けソフトの発売後3日間の販売本数として過去最高となるとのことで、業績への貢献が期待されている。
サイバーエージェント<4751>が大幅反発。サッカーW杯のアルゼンチン対サウジアラビア戦に続き、11月23日の日本対ドイツ戦が「ABEMA」の過去最高視聴数を更新するなど大きな話題となっていることが刺激材料となった。「ABEMA」は、カタールW杯全64試合の放映権を獲得しており、サッカー日本代表の躍進によって視聴者数の拡大が期待されている。
また、『メメントモリ』の堅調なランキング推移を手がかりにバンク・オブ・イノベーション<4393>が反発し、『シヴィライゼーション:覇者の君臨』のリリース日を発表したネクソン<3659>も買われた。壽屋(コトブキヤ)<7809>、オルトプラス<3672>も高い。
他方、東京通信<7359>が反落。Fortnite上に「OWN.」監修の筋トレ系インフルエンサーのTestosterone氏のIPを活用したメタバース×ゲームのリリースとメタバース広告の活用を開始したと発表した。これを手がかりに一時1617円まで買われたものの、引けにかけて売られた。
このほか、カヤック<3904>やアピリッツ<4174>、ドリコム<3793>などもさえない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911