【ゲーム株概況(12/8)】Oasysトークン上場でgumi反発、目標株価引き上げのハピネット高い インサイダー取引逮捕でエイチームとスクエニが売られる
12月8日の東京株式市場では、日経平均株価は続落。前日比111円97銭安の2万7574円43銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場でハイテク株が売られた流れを受けて、国内でも半導体や電子部品関連を中心に売り優勢で始まった。米国の景気後退への警戒感が強く、一時260円を超える下げとなったが、内需株を中心に底堅さを見せ後場に入って下げ幅を縮小した。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ていくと、gumi<3903>が5日ぶりの反発。子会社gC Gamesがバリデータとして参加するゲーム特化型パブリックブロックチェーンOasysの独自トークンであるOASが5カ所の暗号資産取引所に上場すると発表したことが材料視されているようだ。
ハピネット<7552>が続伸。岩井コスモ証券がレーティング「B+」の継続とし、目標株価を1750円から2100円に引き上げたことが材料視された。フリュー<6238>やまんだらけ<2652>、壽屋(コトブキヤ)<7809>にも買いが入った。
イマジニア<4644>が4日続伸。同社は、この日、「漢検スマート対策」「英検スマート対策」を発売するとともに、「早押し!漢字スタジアム」をリリースしており、業績拡大が期待されているようだ。
他方、カプコン<9697>がさえない。大和証券がレーティング「2」の継続とし、目標株価を4300円から5300円に引き上げたが、反応薄とだった。
また、サイバーエージェント<4751>も続落。野村證券がレーティング「ニュートラル」の継続とし、目標株価を1500円から1400円に引き下げたことが材料視された。
エイチーム<3662>が反落。Aiming<3911>株式のインサイダー取引で11月17日に逮捕されていたスクウェア・エニックスの元社員らがエイチーム株式のインサイダー取引でも再逮捕されたとの報道が嫌気された。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も続落。
なお、インサイダー取引は、『ファイナルファンタジー7 ザ ファーストソルジャー(FF7FS)』の発表前情報で行われたもようだが、同社は「エイチーム及びグループ会社の社員が関与した事実はない」としている。一連の事件は、Aimingはもちろん、エイチームにとっても良い迷惑だろう。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684
会社情報
- 会社名
- 株式会社ハピネット
- 設立
- 1969年6月
- 代表者
- 代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3504億6100万円、営業利益86億7900万円、経常利益89億7400万円、最終利益65億8100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7552