ポールHD、第3四半期(2~10月)決算は売上高23%増、営業益15%減に 1518 Studiosののれんや無形資産の減損損失を特損に計上
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ポールトゥウィンホールディングス<3657>は、12月9日、2023年1月期の第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表、MIRAIt Service Designのシステム開発売上が寄与したほか、EコマースやQRコード決済に関するモニタリング、カスタマーサポートが増加したことなどにより2ケタ超の増収となった。
なお、米国現地法人の1518 Studiosはロシアやウクライナ国内のスタッフへ2Dアート開発等の業務を委託していたが、昨今のウクライナ情勢により当初事業譲受時に計画していた事業遂行が困難になったことから、1518 Studiosに関するのれんや無形資産の減損損失を特別損失として計上した。
売上高301億2600万円(前年同期比23.8%増)
営業利益20億1600万円(同15.3%減)
経常利益23億9900万円(同0.5%増)
最終利益5億4000万円(同66.3%減)業務の種類ごとの状況は以下のとおり。
①国内ソリューション 売上高190億7900万円
国内子会社において、ゲーム市場向けには、デバッグ、カスタマーサポート、ローカライズ、海外進出支援に関するサービス提供を行った。Tech市場向けには、ソフトウェア第三者検証、環境構築、サーバー監視、データセンター運営、キッティングに関するサービス提供を行った。Eコマース市場向けには、モニタリング、カスタマーサポートに関するサービス提供を行った。ポールトゥウィンでは、3社合併効果を活かし、業務のDX化を支援する「DXアシスト」、メタバースの運用を支援する「メタバースplus」などの各種サービス開発、クロスセルを推進した。また、前期の第3四半期よりMIRAIt Service Design、今期の第1四半期よりNinjastarsが新規連結されている。②海外ソリューション 売上高91億3300万円
在外子会社において、デバッグ、ローカライズ、音声収録、カスタマーサポート、製品開発サポート、グラフィック開発に関するサービスを行った。1518 Studiosがウクライナ情勢の影響を受け、グラフィック開発の受注は減少したが、音声収録、ローカライズ、カスタマーサポートの受注は堅調に推移するとともに円安により売上が増加した。③メディア・コンテンツ 売上高19億1300万円
当業務では、主に国内子会社において、グラフィック開発、ゲームパブリッシング、アニメ制作、マーケティング支援、バリアフリー字幕・音声ガイド制作に関するサービスを行った。キュービストでは、各種ゲームのグラフィック開発を受注し、CRESTでは、ゲーム、アニメ、クロスメディア、MD(マーチャンダイジング)事業などIP(知的財産)の価値を最大化する360°ビジネスを行った。■通期予想は変更なし
2023年1月期通期の連結業績予想については、前回予想から変更なく、以下のとおり。売上高400億8800万円(前期比17.0%増)
営業利益40億200万円(同23.0%増)
経常利益39億2600万円(同17.8%増)
最終利益18億2800万円(同18.9%減)
会社情報
- 会社名
- ポールトゥウィンホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3657