【決算レポート】アピリッツ、第3四半期(8~10月)は『ユニゾンエアー』の寄与もあり売上高は67%増に 『式姫Project』完全新作は2023年秋のリリースを予定
アピリッツ<4174>の2023年1月期の第3四半期(8~10月)の連結決算は、オンラインゲーム事業は運営移管タイトルが、人材育成派遣事業は買収子会社がそれぞれ寄与するなど主力3事業がいずれも成長し、大幅な増収増益を達成した。
なお、今期より連結決算に移行しているほか、収益認識基準の適用も行っているため、前年同期比較は参考値となる。
売上高21億3200万円(前年同期比67.0%増)
営業利益1億3400万円(同22.9%増)
経常利益1億3400万円(同24.1%増)
最終利益7900万円(同203.8%増)
Webソリューション事業は、四半期ベースでの順調な成長トレンドが続き、売上高が前年同期比37.5%増となった。引き続き活況な市場環境の中で、案件の大型化とともに顧客1件あたりの平均単価も増加傾向となっている。
続いてオンラインゲーム事業を見ると、新しく運営移管した『ユニゾンエアー』が大きく寄与し、前年同期比52.4%増と大幅な増収を達成した。
ただし、セグメント利益については、『ユニゾンエアー』の運営移管を行うために、外注費などが一時的に大きく増加したことで、前年同期比で40.1%減となっている。
なお、同社は運営移管などの案件におけるのれんの償却を2年という早めの償却期間で行っている。昨年開始した『けものフレンズ3』はすでに3分の2が償却済みとなっており、『ユニゾンエアー』も2025年1月期の第2四半期には償却が終了する予定だという。
運営パイプラインは、10月に『ユニゾンエアー』の運営移管を行ったことで9ラインとなった。また、開発パイプラインは1ラインとなっており、『式姫Project』のスマホ向け完全新作ゲームを開発している。
なお、『式姫Project』のスマホ向け完全新作ゲームは、現在本開発の段階となっており、2023年秋のリリースを予定しているという。
人材育成派遣事業は、Y's社をM&Aしたことが引き続き大きく貢献し、売上高は前年同期比302.4%増と急拡大している。
また、前四半期はM&Aによる一時費用が発生していたものの、この四半期はセグメント利益も売上高の伸びに沿うかたちで順調に増加した。
なお、2023年1月期通期の連結業績予想については、6月30日に発表した修正予想から変更なく、以下のとおり。
売上高70億円(前期比46.0%増)
営業利益4億5000万円(同92.9%増)
経常利益4億4000万円(同99.9%増)
最終利益2億7000万円(同147.2%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高84億2700万円、営業利益5億9900万円、経常利益5億9600万円、最終利益3億8600万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174