CRI、「CRI TeleXus」で新たに数千人規模の「多人数ボイスチャット」機能をリリース 低コストでメタバース空間での大規模ボイスチャットが可能に
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CRI・ミドルウェア<3698>は、本日(1月12日)、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス)」(以下「TeleXus」)をバージョンアップし、 新たに数千人規模の「多人数ボイスチャット」機能をリリースすることを発表した。
本機能では、独自の分散型ルーティング技術によって、 低コストでメタバース空間での大規模ボイスチャットが可能になる。これにより、 メタバースをはじめとして、 オンラインライブやバーチャルショッピング、 バーチャルオフィス(仮想オフィス)など、 多くのユーザーが集まるオンライン空間でのコミュニケーションを実現する。 また、 匿名性を確保しプライバシーを保護するボイスエフェクト機能や話者の分離度を高める空間オーディオ機能も提供する。
■数千人規模の多人数のオンラインコミュニケーションを実現するTeleXus
「TeleXus」を導入することで、従来は技術的に難しかった数千人規模のオンラインコミュニケーションを実現することができる。現在サービス運用中のメタバースプラットフォームの多くは、最大同時接続可能人数が10~50人前後であることが多く、それを超える人数が同時に交流することはできない。また、100人を超える多人数接続が可能なプラットフォームにおいても、ボイスチャットを使用したコミュニケーションはエリア制限など、限られた条件でのみ利用可能な場合がほとんどとなっている。CRIは、数千人規模の多人数の発話をユーザー自身の端末で分散制御する独自の分散型ルーティング技術により、大量のユーザーが同時に同じ空間で交流可能なシステムを開発した。多人数が自由に交流することで生まれる場の熱気や空気感をオンライン空間にも再現し、広大な仮想世界の体感を可能にする。
■独自の通信最適化技術で大量のデータ制御を高速・軽量に
オンライン空間で数千人規模のコミュニケーションを実現する際に、会話の制御は非常に重要だ。全員の発言が聞こえてしまってはコミュニケーションが成立しないため、近くにいるユーザーのみと会話できるような制御が必要になる。しかし大量のユーザーが参加するオンライン空間において、「近くにいるユーザーのみとの会話」を実現するには、全ユーザーの発話する音声データに加え、位置情報や向いている方向、ユーザー同士の距離など大量の情報をサーバー上で制御しなければならない。さらにオンライン空間では全ユーザーが自由に移動可能なため、逐一変わっていく状況にリアルタイムに対応する必要がある。
このように大量のデータを通信する場合、従来考えられる対処としてサーバーを増強し情報の処理能力を向上させる方法があるが、サーバー費用の増大やサーバー性能を超える処理量の問題から現実的な選択肢ではない。CRIはこの課題に対して独自の通信最適化技術を適用した。ユーザーの端末で一部の情報を分散処理することでサーバーの処理量を減らし、また会話中のユーザーのみに選択的に通信することでサーバーにかかる負荷を軽減する。その結果、数千人規模のボイスチャットが実現可能となった。
さらに「TeleXus」の標準機能を組み合わせることで、数千人規模のオンラインコミュニケーションにおいても、ボイスエフェクトや空間オーディオを適用することができ、オンラインならではの交流体験を強化する。また大幅な遅延の改善や音質の向上など、オンラインコミュニケーションを快適にする特長も備えている。
今回の製品アップデートでは「多人数ボイスチャット」機能追加をはじめとして、複数の機能強化を行っている。詳細は以下のとおり。
・新機能「多人数ボイスチャット」
・P2P方式の通信の改善
・空間オーディオの改善
・Speech To Text β版提供
▼「CRI TeleXus」製品ページ
https://game.criware.jp/products/telexus/
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高31億6700万円、営業利益3億6800万円、経常利益3億8300万円、最終利益3億400万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698