ドリコム、23年3月期中に予定していた『ウィザードリィ』『GGGGG』 含む新作3本のリリースを来期に延期 「市場動向を勘案してクオリティアップ」(内藤社長)
ドリコム<3793>は、本日(1月30日)、2023年3月期中に予定していた新作スマートフォンゲーム3タイトルのリリース時期を2024年3月期中に延期することを明らかにした。同社は、これまで以下の3タイトルを今期中にリリースする予定としていた。
・『Wizardry Variants Daphne』
・『GGGGG』
・未発表タイトル(子会社スタジオレックス開発)
同社の内藤裕紀社長(写真)は、第3四半期の決算説明会で、「単なる開発の遅れというわけではなく、マーケットの状況を勘案して開発内容の変更やクオリティアップのための追加開発が必要と判断したため」と説明した。
期初の段階では、開発内容や仕様の変更に伴い追加開発が入ると想定し、そのバッファーとして3ヶ月程度を見込んでいたが、さらに追加開発が必要になったという(ただし1タイトルは今期中にリリースできる可能性があるという)。
延期は痛いが、ゲーム開発にはつきもの。かつてのスマホゲーム黎明期と異なり、クオリティの低い状態で一度リリースしてしまうと、運用しながら立て直すのは至難の業だ。リリース当初から高い水準のコンテンツのクオリティとボリュームが求められている。
加えて、昨今のスマホゲーム市場では、『原神』のほか、『勝利の女神:NIKKE』や『Tower of Fantasy(幻塔)』など中国本土のゲーム開発会社が大作を相次いでリリースして市場での存在感を高めるなど競争環境が日に日に厳しくなっている。
新作については、今後、リリース前にβテストを開催し、そこで確認できた課題、参加者のフィードバックをもとに改善を行っていく。「大きな問題が発生したら話は別だが、およそ3ヶ月程度で完了させたい」とのことで、大きな遅れにはならないようだ。
2023年内のリリース予定タイトルは以下のとおり。
・『GGGGG』
・『Wizardry Variants Daphne』
・『悪魔王⼦と操り⼈形』
『GGGGG』については先にインフルエンサーによるテストを行ったが、障害が発生するなど問題が発生したものの、参加者から「楽しい」という反響があったとのことで、手応えを感じているようだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793