KLab、22年12月期は『キャプテン翼』の不振や運営タイトル数の減少で売上高29%減に コストコントロールの効果で赤字幅は縮小

  • KLab<3656>は、2月9日、2022年12月期の連結決算を発表、業績不振となったタイトルの移管および撤退により運営タイトル数が減少したことに加え、既存タイトルの減衰などにより、前々期比で大幅な減収となった。

    一方で、運営における人員体制およびグループ全体での詳細な費用について継続して見直しを実施し、利益体質への転換を図るべくコストコントロールに努めたことから、営業利益以下の各段階利益における赤字幅は縮小した。

    売上高168億8000万円(前々期比29.4%減)
    営業損益5億9800万円の赤字(前年同期11億500万円の赤字)
    経常損益7300万円の赤字(同10億2800万円の赤字)
    最終損益5億4100万円の赤字(同34億6800万円の赤字)

    『BLEACH Brave Souls』が年間を通して好調に推移したほか、『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』や『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』などの長期運営タイトルも堅調に推移した。

    一方で『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』が振るわなかったことに加え、業績不振となったタイトルの移管および撤退により運営タイトル数が減少したことから、売上高は前期比で減少した。

    費用面では、運営における人員体制およびグループ全体での詳細な費用について継続して見直しを実施し、利益体質への転換を図るべくコストコントロールに努めた結果、営業損失の赤字幅は前期から縮小した。

    また、為替が世界的に円安傾向で推移したことから、グループが保有する外貨建債権債務の決済および期末為替レートによる評価替などにおいて為替差益3億8000万円を計上した。

    なお、第2四半期において『ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~』のソフトウエア資産4億1000万円を減損損失として計上している。

    ■通期業績予想は非開示
    2023年12月期通期の連結業績予想は非開示。ゲーム事業を取り巻く環境の変化のスピードが以前にも増して著しく、短期間でもゲームタイトルの動向を精緻に予測することが困難になってきているほか、2023年12月期は業績への大きな貢献を見込むElectronic Artsとの共同開発タイトルについて期中のリリースを予定しているものの、現時点ではリリース時期を未公表としているため、合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難なため、としている。

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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