バンナムHD、23年3月期のアミューズメント事業は最高業績 国内外で施設好調、業務用ゲーム機も伸びる ファンとのリアルな接点として今後も重視

バンダイナムコホールディングス<7832>は、2023年3月期のアミューズメント事業が売上高が前の期比27.0%増の1046億円、営業利益が同49.0%増の60億円と過去最高業績だったことを明らかにした。新型コロナの影響で一部店舗の休業や光熱費などの上昇の影響を受けたが、既存店売上高が14..9%増と高い伸びを見せた。

リオープンに伴う外出機会の増加やインバウンドの回復などを背景に、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」などグループの商品・サービスと連携した施設展開を積極的に行ったことが奏功した。同社では、ファンと直接接し嗜好の変化を捉えることのできるリアルな場として今後も重視していくという。

新型コロナ禍の影響でアミューズメント業界が厳しい状況にあり、大手であっても撤退を余儀なくされるところも出たが、耐え抜いたことに加えて、新しい取り組みを行っていたことで市場回復のメリットを享受できたといえそうだ。ある種の残存者利益と言ってもいいかもしれない。

また、アミューズメント施設だけでなく、新製品の「CLENA3」や「釣りスピリッツシンカー」といった業務用ゲーム機の販売も好調だったという。アミューズメント施設が活発化するとともに店舗側の投資意欲も強くなってきたようだ。

 

 

続く2024年3月期の取り組みとして、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」「ガンダムパーク」のほか、歌舞伎町や秋葉原に新たな切り口の店舗も出店していく。いずれも好調なスタートを切ったそうだ。既存店売上高は2.0%増を見込む。

また業務用ゲーム機では、「機動戦士ガンダムエクストリームバーサス2 オーバーブースト」や「マリオカートアーケードグランブリDX」の改造キットなどを発売する。

 

省電力化などを進めるものの、光熱費や人件費の上昇、店舗投資などに伴う償却費の増加などが見込まれるため、営業利益については50億円と減益も見込んでいる。既存店は引き続き伸びを見込むため、売上高は1100億円と増収となる見通し。

 

株式会社バンダイナムコアミューズメント
https://bandainamco-am.co.jp/company/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコアミューズメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役社長 川﨑 寛
決算期
3月
企業データを見る
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
企業データを見る