エイチーム<3662>は、この日(6月9日)、第3四半期の決算説明資料で、新規開発のパイプラインの情報を公開し、マルチデバイスゲームとハイパーカジュアルゲーム、NFTゲームを含むWeb3サービスの3分野に再編して開発・運営を行っていく考えを示した。これまではマルチデバイスとNFT、メタバースという区分で行っていた。
まず、今回新しい項目として、ハイパーカジュアルゲームが加わった。1本をリリースしており、複数本の企画/開発を進めているという。年初からハイパーカジュアルゲームについては成長性に懐疑的な声も出てきたが、同社としては注力していくようだ。
スマートフォンや家庭用ゲーム、PCなどで遊べる「マルチデバイスゲーム」については現在、2本を企画/開発中であるとのこと。1本は中型のオリジナル、1本は大型の他社協業タイトルとしていた。
このほか、Web3サービスについては、BOBGとの共同開発のNFTゲーム「Crypt Busters」を5月に発表しており、開発を鋭意進めている。これ以外にも複数ほんの企画/開発を進めていることを明かした。
こうした再編の背景には、スマートフォンゲームの大型タイトルの開発費が高騰していることが背景にある。ハイパーカジュアルゲームやWeb3領域が盛り上がりを見せており、成長市場への取り組みも強化していくという。
他方、これまで取り組んできたスマホゲームについては、集中的にリソースを投下するのではなく、マルチデバイス展開でグローバルに訴求すること、そして協業でリスク分散を行って対処していくそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662