ポールトゥウィンHD、子会社HIKEで元役員による不正が発覚 最大2億円の架空請求 外部委員会による調査開始
ポールトゥウィンホールディングス<3657>は、この日(7月25日)、連結子会社であるHIKEで、元取締役による不正行為疑惑が発覚したことを明らかにした。外部専門家を中心に構成される特別調査委員会を設置し、事実関係の調査を行う。
不正行為が発覚したのは、子会社のHIKEが連結子会社であるSANETTY Produce(サネッティー プロデュース)とキュービストと吸収合併を行い、合併後新体制の整備を進めていた最中だった。
会社規模の拡大に伴い内部統制の重要性が増したことから、2023年6月下旬に納品実態調査や仕掛品残高調査を実施したときに発覚した。
HIKE の元取締役が自身と関連を有する会社を介した架空請求を行い、その請求に対して HIKE から支払われた金銭を受け取っていた不正行為疑惑が判明した。HIKE では7月13日開催の臨時株主総会で元取締役を解任した。
なお、現在把握しているところ、不正行為と疑われる取引は2020年頃から複数回行われており、不明瞭な取引の総額は精査中だが、最大で約2億円と推定しているという。
まずは透明性の高い調査を実施して事実関係を明らかにし、本件不正行為が発生した原因を究明し、実効性の高い再発防止策を策定するため2023年7月25日付で特別調査委員会を設置する。
また、特別調査委員会による調査終了までの期間は未定であるが、現時点で2024年1月期第2四半期の決算短信及び四半期報告書の提出スケジュールに変更はないとのこと。
【特別調査委員会の構成】
委員長: 村本 道夫(弁護士:カクイ法律事務所)
委 員: 三木 孝則(公認会計士:ビズサプリ代表取締役)
委 員: 白井 久明(弁護士:京橋法律事務所、同社社外取締役監査等委員)
※ 村本道夫氏及び三木孝則氏は同社と利害関係を有しない外部の専門家。
【特別調査委員会による調査の目的】
(1)本件不正行為に係る事実関係の調査
(2)本件不正行為に類似する案件の存否及び事実関係の調査
(3)上記(1)及び(2)による財務諸表への影響額の確認
(4)本件不正行為が生じた原因分析と再発防止策の提言
(5)その他、特別調査委員会が必要と認めた事項
会社情報
- 会社名
- ポールトゥウィンホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3657
会社情報
- 会社名
- 株式会社HIKE(ハイク)
- 設立
- 2018年3月
- 代表者
- 代表取締役 三上 政高