マーベラス、第1四半期(4~6月)決算は『牧場物語』新作の海外版の寄与や舞台公演売上の増加で売上高29%増 新作『LOOP8』不振の影響などで減益に

  • マーベラス<7844>は、7月31日、2024年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、『牧場物語 Welcome!ワンダフルライフ』の海外版発売や舞台公演売上の増加などで増収となったものの、新作ゲームソフト『LOOP8(ループエイト)』販売不振などの影響で減益となった。

    売上高68億8300万円(前年同期比29.4%増)
    営業利益5億3100万円(同31.9%減)
    経常利益8億8300万円(同21.7%減)
    最終利益6億900万円(同30.0%減)

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①デジタルコンテンツ事業 売上高41億3300万円(前年同期比36.4%増)、セグメント利益1億1400万円(同54.5%減)
    コンシューマ部門は、完全新作ジュブナイルRPG『LOOP8』を6月1日に国内・アジアで、同6日に北米・欧州で、同7日にSteam®を発売したが、目標を下回る販売推移となった。一方、前期に国内で発売した『牧場物語 Welcome!ワンダフルライフ』の北米・欧州・Steam版を同27日より順次発売し、好調なセールスとなった。

    オンライン部門は、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』といった長期運営タイトルの売上が経年により減少したが、ハーフアニバーサリー施策等が好調に推移した、前期リリースの『ドルフィンウェーブ』が補うことで、前年同期に比べ業績改善した。

    ②アミューズメント事業 売上高16億7300万円(同3.0%減)、セグメント利益6億4000万円(同8.9%減)
    主力であるキッズアミューズメントマシン『ポケモンメザスタ』において「ダブルチェイン5弾」を4月20日より稼動を開始し、好調に推移したが、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、旅行などのほかのレジャーの増加による影響を受け、売上が前年同期比では微減となった。一方、海外展開中の『ポケモンガオーレ』については、特に台湾で好調が継続しており、その他地域についても堅調に推移した。

    ③音楽映像事業 売上高10億7600万円(同91.4%増)、セグメント利益2億100万円(同12.2%減)
    TVアニメ「女神のカフェテラス」を2023年4月から6月まで放送したほか、「ひろがるスカイ!プリキュア」を始めとした、プリキュアシリーズのパッケージ商品化を行った。また、「ミュージカル『薄桜鬼 真改』」などのシリーズ作品の新作公演に加え、新規作品として「舞台『吸血鬼すぐ死ぬ』」の公演を実施し、好評を博した。

    舞台公演および関連パッケージの販売収入が増加いたしましたが、舞台公演関連の補助金などの減少や、アニメ制作費の先行投資により、前年同期比で増収減益となった。

  • ■通期予想は変更なし

  • 2024年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高270億円(前期比6.5%増)
    営業利益35億円(同40.7%増)
    経常利益36億円(同22.8%増)
    最終利益25億2000万円(同30.9%増)

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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