ハピネット、第1四半期決算は営業益90%増の21億円 ポケカ好調 キンプリとSnowManのアルバム貢献 ゼルダやFF16ヒットでハード・ソフト販売も大幅増
ハピネット<7552>は、8月8日、2024年3月期 第1四半期(23年4月~23年6月)の連結決算を発表し、売上高822億9900万円(前年同期比33.4%増)、営業利益21億8000万円(同89.9%増)、経常利益23億3800万円(同76.8%増)、最終利益14億5900万円(同76.9%増)だった。
・売上高:822億9900万円(同33.4%増)
・営業利益:21億8000万円(同89.9%増)
・経常利益:23億3800万円(同76.8%増)
・最終利益:14億5900万円(同76.9%増)
同社では、「ポケモンカードゲーム」などトレーディングカードゲームが好調だったほか、King & Princeのベストアルバム「Mr.5」やSnow Manのアルバム「i DO ME」がけん引した。さらに家庭用ゲームについてもハードはもちろん、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や「ファイナルファンタジーXVI」などヒット作が出たことでソフト販売も好調だった。
①玩具事業
売上高は341億6900万円(同34.4%増)、セグメント利益は13億9800万円(同113.5%増)となった。
玩具事業については、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」をはじめとしたくじ商品や「ポケモンカードゲーム」などのトレーディングカードが引き続き好調に推移したほか、「ガンダムシリーズ」のプラモデルなど、ホビー商品の販売が拡大し、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。
②映像音楽事業
売上高は177億1000万円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益は2億8000万円(同170.7%増)となった。
映像音楽事業については、King & Princeのベストアルバム「Mr.5」やSnow Manのアルバム「i DO ME」などが牽引し、音楽パッケージの新譜の販売が好調に推移したことや、同社出資映像作品の配信プラットフォームへの販売が伸長したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面についても、適正在庫の維持に努めたことによる在庫評価損失の減少により、前年同期を大幅に上回った。
③ビデオゲーム事業
売上高は211億8100万円(前年同期比64.7%増)、セグメント利益は4億3500万円(同172.4%増)となった。
「Nintendo Switch」や「PlayStation5」のハードの売上が好調に推移していることに加え、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や「ファイナルファンタジーXVI」などのヒット商品があったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。
④アミューズメント事業
売上高は92億3800万円(前年同期比33.9%増)、セグメント利益は3億8900万円(同27.1%減)となった。
カプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大に加え、カプセル玩具市場が引き続き好調に推移していることにより、売上高は前年同期を大幅に上回った。利益面については、新規ロケーションの開拓や自社ショップの出店に係る初期費用の発生により、前年同期を下回った。なお、「ガシャココ」は2023年6月末日時点で86店舗を出店している。
■2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の業績は、売上高3100億円(前期比0.9%増)、営業利益60億円(同2.7%増)、経常利益62億円(同0.1%増)、最終利益37億円(同3.9%増)、EPS167.03円を見込む。
・売上高:3100億円(同0.9%増)
・営業利益:60億円(同2.7%増)
・経常利益:62億円(同0.1%増)
・最終利益:37億円(同3.9%増)
・EPS:167.03円
計画に対する進捗率は、売上高26.5%、営業利益36.3%、経常利益37.7%、最終利益39.4%となっている。
・売上高:26.5%
・営業利益:36.3%
・経常利益:37.7%
・最終利益:39.4%
会社情報
- 会社名
- 株式会社ハピネット
- 設立
- 1969年6月
- 代表者
- 代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3504億6100万円、営業利益86億7900万円、経常利益89億7400万円、最終利益65億8100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7552