Gravity、第2四半期の決算は売上、営業益ともに2.4倍と大幅増収増益 高まるRagnarok IPの価値 親会社ガンホーを凌駕する収益規模に
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>子会社のGravityは、8月9日、第2四半期(2023年4~6月)の連結決算を発表し、売上収益が前年同期比147.5%増の260億円、営業利益が同138.3%増の57億円と大幅増収増益を達成したことを明らかにした。
『ラグナロクオンライン』の収益が減少したものの、モバイルゲームの売上が同221.4%増の239億円と伸びた。昨日、ガンホーの決算で報じたように、4月6日に東南アジアでリリースした『Ragnarok Origin(ラグナロクオリジン)』が貢献したそうだ。
同タイトルは、リリース後、タイとフィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポールでApp Storeセールスランキングで首位を獲得し、フィリピンではGoogle Playでも首位を獲得するなど爆発的な人気を博した。
再録となるが、親会社のガンホーによると、配信地域にタイやマレーシア、フィリピン、インドネシアなども含まれるが、これらの国は人口が大きくヒットすることで売上に大きく反映されるそうだ。
タイなどでは『ラグナロクオンライン』が2000年代から提供され、絶大な人気を誇っていたとのことで、IPとして現地に根付いていることが人気の背景にあるようだ。「Ragnarok」IPは、いわば日本人にとっての「スーパーマリオ」や「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」のような位置づけの作品なのかもしれない。
なお、同期間におけるガンホー単体の売上高は124億円で、Gravityはその倍の売上規模となっている。収益面で『パズドラ』に依存したガンホーだったが、「Ragnarok」IPがグループの収益の柱となっており、ガンホーグループの安定性が高まっている。
▲売上高は連結調整後の数値になるとのこと。為替レートの関係もあるので上記の売上とは一致しない。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765