【ゲーム株概況(8/22)】KLabやBOI、ブシロードに自律反発狙い 直近安値銘柄に循環物色か 高評価のコナミGが続伸
8月22日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比291円07銭高の3万1856円71銭で取引を終えた。前日の米国株式市場でハイテク株が買われた流れを受けて、半導体関連を中心に買い戻す動きが見られた。ただ、買い一巡後は上値の重い展開となり、3万1800円を挟んでのもみあいに終止した。エヌビディアの決算発表やジャクソンホール会議を控えていることもあり、様子見ムードが強まったという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、年初来安値を更新するなど、直近で大きく下げていた銘柄に関して買い戻しや自律反発狙いの買いが入った。KLab<3656>やバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、ブシロード<7803>、CRI・ミドルウェア<3698>などが買われたようだ。
個別では、コナミグループ<9766>が続伸。JPモルガン証券が同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げるとともに、目標株価も7400円から1万円としたとの観測が出ている。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券も投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を9350円から9620円に引き上げた。
「gamescom 2023」や「東京ゲームショウ2023」など大きなイベントが開催されることもあり、カプコン<9697>やスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、コーエーテクモホールディングス<3635>、バンダイナムコホールディングス<7832>も買われた。
他方、GENDA<9166>が反落。子会社GENDA GiGO Entertainmentがアミューズメント施設「MAXIM HERO」のアミューズメントマシン等を取得し、「GiGO 札幌駅西口(仮称)」として新たにオープンすると前日に発表したことを受けて上場来高値を更新したものの、後場に入って利食い売りに押された。
また、ガーラ<4777>や円谷フィールズホールディングス<2767>もさえない。先週末よりいち早く買い戻しが入って自律反発の動きを見せていたが、戻り待ちの売りに押されたようだ。自律反発狙いの物色は循環的に行われていることがうかがえる。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766