ブラッシュアップは進行管理・制作物管理プラットフォームを出展 華やかなTGSの舞台裏で活況呈するビジネスブース(9)

「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」が開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。TGSといえば、華やかな新作タイトルの数々、有名人が出演するステージイベント、ブースを彩るコンパニオンたち、そしてコスプレイヤーたちに注目が集まることが多いが、このコーナーではビジネスデーのみ登場する、ちょっと地味でわかりづらい「ビジネスソリューション」にフォーカスを当てる。

出展社全てというわけにはいかなかったが、ピックアップした企業の担当者から会社紹介やTGS出展に至った経緯、出展してどのような効果があったのかなどさまざまなお話を伺うことができた。いずれもインタビューは、TGS2日目、ビジネスデー最終日にあたる2023年9月22日に行った。

今回、デザインやドキュメント、動画などの制作物のフィードバックをラクにするクラウドサービス「Brushup(ブラッシュアップ)」を提供する株式会社ブラッシュアップのブースでカスタマーサクセスの宗形伸明氏にショートインタビューを行い、出展内容やブース来訪者の状況などを聞いた。

 

――:よろしくお願いします。御社のご紹介をお願い致します。

当社は、株式会社ブラッシュアップと申しまして、出展したサービスの名称も社名と同じ「Brushup」となります。「Brushup」とは、オンライン校正ツールというクラウドサービスになります。今回は、ゲーム会社様向けということで、ゲーム制作などの進行管理や、制作したファイルなどのアセットなどを一元的に管理するツールとなります。

――:ゲームの制作管理ではまだスプレッドシートを使っている会社も少なくないと言いますよね。

はい。スプレッドシートや、アナログで管理をされている方々にクラウド上で一元的に管理するツールとしてご提案をしております。「Brushup」の特徴として、ファイルを軸とした管理を行うことが挙げられます。ファイルアセットごとにチャット機能をつけており、そのタイムライン上でやりとりをすることができます。ガントチャートとも連動しておりますので、そこで進行管理しながら、個々のファイルのチャット上で変更・修正など依頼することができます。

――:それは便利ですね。こうしたツールは珍しいものなのでしょうか。

それに関しては海外製のものが多くて、最近では国産のツールも少しずつ出てきましたが、当社の場合は、2015年から提供しており、国産でも比較的、初期に開発されたツールではないかと考えています。制作の進行管理と、アセット管理が別々のツールに行うことの煩雑さや無駄を減らしたいというゲーム会社様の課題に応える形で開発したツールですので、ご利用いただいているゲーム会社様からは無駄な工数を減らしたり、残業が削減したりすることが可能になった、かゆいところに手が届くツールとのご評価をいただいています。

――:昨日から出展されていますが、いかがでしょうか。

イベントの性質上仕方ないのですが、ブースの場所が騒々しいため、じっくりとお話がしづらいという問題を少々感じていますが(笑)、すでにご利用いただいているゲーム会社の関係者の方が多くいらっしゃっています。また、海外のゲーム会社の方からもサービスについて質問を受けました。少し珍しいところでは、コンサルティングファームの方がいらして、素晴らしいプロダクトとのご評価をいただいたことでしょうか。

――:ありがとうございました。

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