東宝<9602>は、10月11日、2024年2月期 第2四半期累計(23年3月~23年8月)の連結決算を発表し、営業収入1396億4200万円(前年同期比16.0%増)、営業利益307億5200万円(同18.4%増)、経常利益328億8100万円(同8.8%増)、最終利益217億5100万円(同0.9%増)と増収増益だった。主力の映画事業が好調に推移した。映画やアニメ関連が伸びた。
・営業収入:1396億4200万円(同16.0%増)
・営業利益:307億5200万円(同18.4%増)
・経常利益:328億8100万円(同8.8%増)
・最終利益:217億5100万円(同0.9%増)
■映画営業事業
宮崎駿監督の10年ぶりの新作「君たちはどう生きるか」が興行収入80億円を超える大ヒットとなったことをはじめ、「キングダム運命の炎」(同54.2億円)、「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」(同23.5億円)、「怪物」(同21.2億円)等が高い水準で推移。
東和ピクチャーズ配給作品においても、「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」(同53.7億円)、「トランスフォーマー/ビースト覚醒」(同12.8億円)等のヒットがあり、映画営業事業全体として増収増益。
■映画興行事業
前年の「トップガン マーヴェリック」「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」「ONE PIECE FILM RED」等に匹敵するヒット作はないものの、上記の東宝配給作品を中心とした作品が好調に推移したことに加え、6月1日からの鑑賞料金改定の好影響もあり、増収増益を確保。
■映像事業
アニメ製作事業において、「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「SPY×FAMILY」等、TOHO animation作品の商品化権、動画配信等の各種配分金収入が好調に推移。出版・商品事業では、劇場用パンフレットにおいて「君たちはどう生きるか」等の販売が好調。 映像事業全体として、増収増益。
■2024年2月期の業績見通し
2024年2月期の業績は、営業収入2700億円(前期比10.5%増)、営業利益500億円(同11.4%増)、経常利益540億円(同12.9%増)、最終利益360億円(同7.7%増)、EPS206.21円を見込む。
・営業収入:2700億円(同10.5%増)
・営業利益:500億円(同11.4%増)
・経常利益:540億円(同12.9%増)
・最終利益:360億円(同7.7%増)
・EPS:206.21円
計画に対する進捗率は、営業収入51.7%、営業利益61.5%、経常利益60.9%、最終利益60.4%となっている。
・営業収入:51.7%
・営業利益:61.5%
・経常利益:60.9%
・最終利益:60.4%
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602