Sensor Tower、『モンハンNow』は9月末までに世界収益2000万ドル(30億円)突破 「ハイペースでの収益化に成功」と高評価、ジャンル内での競争の激化も指摘
Sensor Tower(センサータワー)は、Nianticとカプコン<9697>の位置情報ゲーム『モンスターハンターNow』に関する調査を行い、2023年9月14日の正式リリースから同月末までに世界収益2000万ドル(29億9800万円)を突破したと推計したレポートを公開した。市場別収益シェアでは、日本がトップで67.3%。2位はアメリカ(10.1%)、3位は香港(9.5%)と続く。
レポートによると、『Monster Hunter Now』の国内で高い人気を集めたという。正式リリース当日から、日本のApp Storeにおける無料ダウンロードランキングで1位となり、その後9月18日まで1位をキープ。いったん2位に順位を下げたものの、9月22日から同月末まで1位をキープした。
収益ランキングでも18位スタートで、リリース11日後には1位獲得。その日(9月24日)は、ゲーム内イベント「ディアブロス襲来!」に加え、東京ゲームショウ2023の最終日で、会場では同作開発者たちが登場するステージイベントも開催され、プレイヤーの熱がより高まった結果とレポートを執筆したHideyuki Tsuji氏は分析する。
位置情報ゲームは、人気のモバイルゲームジャンルの1つで、日本では『Pokémon GO』や『ドラゴンクエストウォーク』がランキング上位の常連だ。『Pokémon GO』が2016年7月リリース、『ドラゴンクエストウォーク』が2019年9月リリースで、長きに渡ってユーザーから支持されている。
こうしたなか、『信長の野望 出陣』が2023年8月31日、『モンスターハンターNow』が2023年9月14日にリリースされ、位置情報ゲームの競争が激化している。日本における各タイトルのリリースから2週間の収益比較では、『ドラゴンクエストウォーク』が圧倒的で、4000万ドル(59億9600万円)以上の収益を達成している。
これらの4タイトルはいずれも人気IPを活用した位置情報ゲームだが、日本でのドラクエ人気を証明する形となっている。また、『Monster Hunter Now』は同期間に1200万ドル(17億9800万円)以上の収益を達成し、『Pokémon GO』を超える勢いが確認できるとのこと。
Tsuji氏は、またこれら4タイトルの2023年9月の収益比較では、『モンスターハンターNow』の勢いが際立っていると指摘した。Sensor Towerのデータによると、日本における同期間の収益比較で同作が1400万ドルを突破しており、2位の『Pokémon GO』に迫る収益を記録しているそうだ。
最後に、Tsuiji氏は、『Monster Hunter Now』は集計期間が2週間余りであることを考えると、ハイペースでの収益化に成功していると高く評価する一方、リリースから4年以上が経過している『Pokémon GO』と『ドラゴンクエストウォーク』が長きに渡って支持されているとも指摘。
「4タイトルの位置情報ゲームの2023年9月の収益は6500万ドルを超えており、強力なIPと位置情報ゲームとしてのゲーム性が日本のモバイルゲーマーに支持されていることが証明されている」とまとめた。
Monster Hunter Nowが2023年9月末までに世界収益2,000万ドルを突破、日本の位置情報ゲーム市場の競争激化
https://sensortower.com/ja/blog/geolocation-games-in-japan
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697
会社情報
- 会社名
- Niantic