11月9日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比479円98銭高の3万2646円46銭でこの日の取引を終えた。禅師まで続落していたこともあり、自律反発狙いの買いが入ったようだ。指数先物主導で買われており、主力株や指数寄与度の大きい半導体関連の上昇が目立ったという。バリュー株よりも大型株が買われやすくなっているという。
こうしたなか、ゲーム関連株をみると、任天堂<7974>が年初来高値を更新した。好決算に加えて、野村証券が投資判断「Buy」を継続し、目標株価を7600円から7700円に引き上げたことが材料視されている。
なお、このほか、以下のレーティングや目標株価の変更が観測された。
・カプコン<9697>
岡三証券「中立」継続、目標株価5900円→4900円
・スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>
岩井コスモ証券「A」→「B+」、目標株価8200円から5800円
また、アクセル<6730>が反発。11月8日、2024年3月期連結業績予想の上方修正を行い、営業利益を15億1000万円から22億5000万円に引き上げた。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売見通しを53万個から65万個に引き上げた。
他方、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が5日ぶりに反落。11月8日に発表した第2四半期決算がヘルスケア事業の業務委託費や新作ゲームの償却費、人件費の増加により大幅減益での着地となったことが嫌気された。ただ、下値では押し目買いが入り、下げ渋る動きも見られた。
クルーズ<2138>も大幅安。11月8日に9月中間決算を発表し、経常利益が前年同期比906.4%増の15億0100万円だった。業績予想も開示していないため、目先材料出尽くしとなったようだ。こちらも下値では自律反発狙いの買いも入るなど下げ渋る動きも見られた。