アカツキ、第2四半期(4~9月)決算は売上高10%減、営業益47%減に 運営タイトルのポートフォリオの見直しの影響で減収に 新規タイトルへの先行投資も

  • アカツキ<3932>は、11月10日、2024年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、2022年6月に『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』の運営体制変更など、ポートフォリオの見直しをおこなった影響や、新規タイトルへの投資が進捗したことで減収減益となった。最終利益については投資有価証券評価損4億1000万円を特別損失として計上している。

    売上高115億6200万円(前々期比10.2%減)
    営業利益19億8000万円(同47.6%減)
    経常利益20億3100万円(同45.6%減)
    最終利益11億1300万円(同40.6%減)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高108億9800万円(前年同期比14.0%減)、セグメント利益26億7500万円(同42.4%減)
    より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めた。

    主力タイトルのバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』については、国内外で複数の大型イベントを開催し、国内だけでなく米仏を含む8の国と地域にてストアセールスランキング1位を獲得した。また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、3000万ダウンロード記念イベントや佐賀県とのコラボイベント等を開催するなど、コアファンを惹きつける長期目線での安定運営を継続した。

    また新規タイトルについては、コーエーテクモゲームスとの協業タイトル『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』が9月23日にリリースされ、初月に100万ダウンロードを突破するなど順調な滑り出しとなった。

    しかし、前年6月に櫻坂46・日向坂46応援[公式]音楽アプリ『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』の運営体制変更など、ポートフォリオの見直しをおこなった影響や、新規タイトルへの投資が進捗したことを受けて、前年同期比では減収減益となった。

    ②コミック事業 売上高3億4500万円(同615.6%増)、セグメント損益2億3100万円の赤字(前年同期4億5600万円の赤字)
    当初予算内で引続き検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターと協業によるオリジナル作品の制作に注力し、複数タイトルの連載を開始するなど積極的な投資を行った。またオリジナル作品の他社プラットフォームへの展開の推進に伴って、作品の販売が堅調に推移し売上高が伸長した。

  • ■通期業績予想は非開示

  • 2024年3月期通期の業績予想については引き続き非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。

株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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