ギークス、第2四半期(4~9月)決算は売上高55%増、営業益59%減に 豪州Launch社の連結効果で大幅増収 G2 Studiosの新規受注タイトルの獲得遅れで減益に
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ギークス<7060>は、11月10日、2024年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、豪州のLaunch社の連結が開始となったほか、国内IT人材も引き続き順調に進捗し、大幅な増収となったものの、G2 Studiosの新規受注タイトルの獲得が遅れたことで大幅な減益となった。
なお、最終損益が赤字となっているのは、G2 Studiosの繰延税金資産を取り崩したことも影響している。
売上高119億1700万円(前年同期比55.8%増)
営業利益1億400万円(同59.6%減)
経常利益9900万円(同62.1%減)
最終損益1100万円の赤字(前年同期1億4500万円の黒字)主なセグメント別の状況は以下のとおり。
①IT人材事業(国内) 売上高69億700万円(前年同期比12.6%増)、セグメント利益5億4600万円(同1.2%増)
ITフリーランスの新規登録者数および新規取引企業数が共に伸長し、事業は堅調に推移した。インボイス制度の施行に対応するためのシステム改修やテイクレートの見直しを図り、また、組織強化のための採用強化と社内教育体制の拡充を行うことで、より強固な体制作りに注力した。②IT人材事業(海外) 売上高37億400万円、セグメント損益2600万円の赤字
2023年1月16日(みなし取得日2023年1月1日)より連結子会社とした豪州でIT人材サービス事業を行うLaunch Group Holdingsの損益計算書が第1四半期連結会計期間より連結対象となり業績に織り込んでいる。③G2 Studios事業 売上高11億1900万円(同17.0%減)、セグメント損益1億3600万円の赤字(前年同期2900万円の赤字)
バンダイナムコオンラインが配信する『アイドリッシュセブン』やバンダイナムコエンターテインメントが配信する『僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT』などの7本のタイトルの運営と、2本のタイトルの新規開発を行っている。フリーランスを活用し、開発状況に合わせた適切なリソースコントロールに注力した。④Seed Tech事業 売上高1億2900万円(同73.7%増)、セグメント損益200万円(前期同期3300万円)
日本とフィリピンに拠点を構え、拠点間の強固な連携でIT人材の育成を軸にした事業展開を行った。SaaS型DX/IT人材育成サービス「ソダテク」の提供や、フィリピンセブ島へのIT留学事業、オフショア開発受託事業を行った。 -
■通期業績予想を下方修正
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なお、2024年3月期通期の業績予想については、G2 Studios事業における売上高の大幅な減少と、IT人材事業(海外)の売上高の減少を受けて業績予想の下方修正を実施しており、以下のとおり。
売上高280億円→244億円(増減率12.9%減、前年同期比52.5%増)
営業利益7億円→5000万円(同92.9%減、同91.5%減)
経常利益6億8000万円→4000万円(同94.1%減、同93.0%減)
最終損益3億6000万円の黒字→1億6500万円の赤字(前年同期1億4500万円の黒字)
会社情報
- 会社名
- ギークス株式会社
- 設立
- 2007年8月
- 代表者
- 代表取締役CEO 曽根原 稔人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7060