東宝<9602>は、この日(1月15日)、第3四半期(2023年3月~11月)のアニメ事業における営業収入が前年同期比34.4%増の244億7900万円と大幅に伸びたことを明らかにした。けん引役となったのは配信収入だ。『呪術廻戦』が大きく伸びたことに加えて、「SPY×FAMILY」「僕のヒーローアカデミア」が好調だった、としている。配信収入は78%伸びて108億8300万円と大台に乗せた。
またキャラクターライセンスも好調だった。「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「ハイキュー!!」が貢献し、ライセンス収入が同19.9%増の59億0800万円となった。さらに「SPY×FAMILY」が帝国劇場で初のミュージカル化されたことで演劇公演と関連商品が収益を押し上げる形となった。演劇公演の収入は10億5400万円だった(前年同期は実績なし)。
また、国内と海外の収入で見ると、海外が大きく伸びた。前年同期52億5500万円から95億6900万円と82%伸びた。それに対して、国内が同15.1%増の149億0900万円と2ケタの伸びとなった。
なお、四半期ごとの営業収入の推移は以下のとおり。2023年2月期より開示を始めたが、第3四半期会計期間(23年9~11月)においては営業収入が97億2600万円まで伸びており、初の四半期100億円の大台乗せが視野に入ってきた。
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602