モバイルファクトリー、「NauNau」運営のSuishowに関して立川裕貴氏と買収対価一部返金で合意　片岡夏輝氏とは協議中も2回目の支払は見送り

モバイルファクトリー<3912>は、この日(1月30日)、個人情報の漏洩の可能性でサービスを停止している位置情報SNS「NauNau」運営のSuishowの買収に関して、Suishow元株主との間での行っている協議の進捗状況を発表した。

まず、買収後も事業に関与していた立川裕貴氏との間で交渉・協議を行った結果、株式譲渡契約に基づき立川氏に支払済の譲渡対価の一部を、立川氏が返金する内容を含む和解契約を締結したとのこと。和解契約の詳細は、契約内容に基づき開示を控える、としている。

片岡夏輝氏との協議に関しては、片岡氏が行った表明保証に重大な違反があったとし、既に支払った3億9000万円の返金を求めるとともに、2回に分割して払う予定だった対価2億6000万円の支払いを見送ったとのこと。片岡氏との交渉・協議は継続しているという。

モバイルファクトリーは、2023年12月、個人情報漏洩の可能性があるとして「NauNau」のサービスを停止するとともに、Suishowののれんの減損損失を計上。そして買収時に元株主が表明保証した事項等に関して協議すべき事項があると判断し、元株主と協議を行うと発表していた。

表明保証とは、売り手が買い手に対し、最終契約の締結日や譲渡日において、対象企業に関する財務や法務等に関する一定の事項が真実かつ正確であることを表明し、その内容を保証するものとなる。

なお、2024年12月期の連結業績に与える影響については、2023年12月期の決算において特別損失で計上していることから、返金額については特別利益で計上する予定であり、金額について開示が可能となった時点で速やかに開示する、としている。