SEH&I、第3四半期(4~12月)決算は売上高1%増、営業益14%減に 書籍販売は回復傾向もWebメディアの広告収入は弱含みに

  • SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(SEH&I)<9478>は、1月30日、2024年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、増収を確保したものの、Webメディアにおける広告収入が弱含みで推移したことや原価の上昇により、主力の出版事業の利益率が低下した。

    売上高53億6000万円(前年同期比1.7%増)
    営業利益9億6500万円(同14.0%減)
    経常利益9億7200万円(同11.3%減)
    最終利益6億4300万円(同10.2%減)

    ・出版事業
    消費鈍化などで期初に弱含みで推移した書籍販売に回復傾向が見られ、電子書籍売上も堅調に推移したものの、Webメディアにおける広告収入が弱含みで推移したことや原価の上昇により、売上高30億1100万円(前年同期比3.6%減)、セグメント利益(営業利益)6億800万円(同29.6%減)となった。

    ・コーポレートサービス事業
    営業体制の強化やマネージメント人材の育成などにより既存クライアント中心に引き合いが増加し、売上高6億7400万円(同12.6%増)、セグメント利益(営業利益)5900万円(同115.5%増)と増収増益になった。

    ・ソフトウェア・ネットワーク事業
    ゲームやアプリの自社サービス・受託開発事業、およびコンテンツ事業が期を通じて堅調に推移した結果、売上高6億2700万円(同2.8%増)となったが、先行投資としての採用コスト増加などによりセグメント利益(営業利益)8000万円(同13.6%減)となった。

    ・教育・人材事業
    IT人材研修事業が期を通じて堅調に推移し、医療関連人材紹介事業がコロナ禍明け後の好調さを維持した結果、売上高7億2800万円(同2.9%増)、セグメント利益(営業利益)2億2200万円(同1.9%増)と増収増益になった。

    ・投資運用事業
    安定的な投資運用量増加に伴う配当金収入の増加や有価証券売却益の増加を主因に、売上高3億1700万円(同39.4%増)、セグメント利益(営業利益)2億4000万円(同40.5%増)と増収増益になった。

  • ■通期予想は変更なし

  • 2024年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高73億円(前期比0.5%減)
    営業利益13億円(同9.5%減)
    経常利益13億円(同6.5%減)
    最終利益8億7000万円(同9.9%減)

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