サイバーエージェント、第1四半期決算は営業益62億円と前年12億円の赤字から黒字転換…「ABEMA」収益急改善、ネット広告も拡大 ゲームは大幅減益
サイバーエージェント<4751>は、1月31日、2024年9月期 第1四半期(23年10月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高1930億7500万円(前年同期比15.2%増)、営業利益62億8400万円(前年同期は12億5500万円の損失計上)、経常利益64億7800万円(同9億3900万円の損失計上)、最終損失4億7200万円(同50億0200万円の損失計上)だった。
・売上高:1930億7500万円(同15.2%増)
・営業利益:62億8400万円(同12億5500万円の損失計上)
・経常利益:64億7800万円(同9億3900万円の損失計上)
・最終損失:4億7200万円(同50億0200万円の損失計上)
増収・黒字転換となったが、主力のネット広告が伸びたことに加え、先行投資を行っていた「ABEMA」の収益が改善したことが主な要因だ。ゲームは増収となったものの、大幅な減益となった。
また、最終赤字となった要因は、子会社リアルゲイトの時価が下落したことに伴う一時的な評価損を計上したため。藤田晋社長は「堅持で真面目な会社なので特に問題はない」とコメントした。
セグメント別の状況は以下のとおり。
①メディア事業
新しい未来のテレビ「ABEMA」関連事業の増収により、売上高は427億8400万円(同27.8%増)、営業損失は9億9100万円(同93億5600万円の損失計上)となった。
②インターネット広告事業
広告効果の最大化を強みに、好調に推移し、売上高は1053億2000万円(同10.1%増)、営業利益は56億6700万円(同13.3%増)となった。
③ゲーム事業
新作タイトルがヒットし、売上高は450億4300万円(同10.1%増)、営業利益は34億9500万円(同32.9%減)となった。
④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は6億1900万円(同344.0%増)、営業利益は1億0200万円(同2億8600万円の損失計上)となった。
⑤その他事業
その他事業には、マクアケ、リアルゲイト等が属しており、売上高は79億6100万円(同31.0%増)、営業利益は1億9500万円(同1億3000万円の損失計上)となった。
■2024年9月期の業績見通し
2024年9月期の業績は、売上高7500億円(前期比4.1%増)、営業利益300億円(同22.2%増)、経常利益300億円(同20.4%増)、最終利益80億円(同50.0%増)、EPS15.80円を見込む。従来予想から変更はない。
・売上高:7500億円(同4.1%増)
・営業利益:300億円(同22.2%増)
・経常利益:300億円(同20.4%増)
・最終利益:80億円(同50.0%増)
・EPS:15.80円
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751