テレ東、第3四半期のライツ事業アニメ部門の収入は3%減の149億円 中国大型案件の反動減 加入者減続くATX減収、アニメ楽曲好調のテレ東ミュ増収

テレビ東京ホールディングス<9413>は、第3四半期(2023年4~12月)の決算発表で、グループのテレビ東京のライツ事業アニメ部門の収入について、前年同期比3.0%減の149億8000万円となったことを明らかにした。前年に中国配信プラットフォームとの大型案件があった反動があったとのこと。『BORUTO』のSNSゲームが中国で売上を伸ばしたほか、欧州における『NARUTO』の配信や映像化権、海外での遊戯王の商品化などが好調だったとしている。また、国内においても『ポケットモンスター』や『SPY×FAMILY』などの商品化が売上に貢献したという。

収入の推移は以下のとおり。

 

 

音楽出版関連のテレビ東京ミュージックは、アニメ「SPY×FAMILY」や「NARUTO」のテーマ曲およびBGMが売上を伸ばしたことに加え、SUPERBEAVERやsumika、純烈などが歌う楽曲が好調となり、国内印税は前年を上回った。海外印税もアニメ関連楽曲を中心に好調に推移し、テレビ東京ミュージックの売上高は前年同期比24.4%増の32億5700万円となった。

このほか、CS放送アニメ専門チャンネル「AT-X」を手掛けるエー・ティー・エックスは、放送売上に関しては、「AT-X」の加入者数が依然として緩やかに減少しているため減収となった。一方、前年好調だったライツ売上に関しては、「東京リベンジャーズ」「Re:ゼロから始める異世界生活」などを中心に引き続き好調だったが、売上高全体では前年に届かず、前年同期比3.7%減の24億6400万円となった。