クルーズのGameFi分野…「ネクロマンサー」のセールで『PROJECT XENO』は急回復 『エレストワールド』は2日間でのインストール数が『PROJECT XENO』の2倍以上に

  • クルーズ<2138>は、2月13日、2024年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。今回はその中から同社のGameFi分野の状況を見てみたい。

    同社によると、GameFi分野を担うCROOZ Blockchain Labの第3四半期期間(10~12月)の売上高は3億4400万円(前四半期比38.7%減)、営業損益は4億5300万円の赤字(前四半期1億9500万円の黒字)と減収、赤字計上になった。これは、『エレメンタルストーリーワールド』が当初リリース予定よりも延期になったことに加え、『エルゴスム』の開発に想定以上に時間がかかっているためだという。

    また、2023年10月から開始した大規模プロモーションの費用計上や『エレメンタルストーリーワールド』のリリース直前の追い込みで開発原価が増加したことも赤字計上の要因となっている。

    個別のゲームの状況は、『PROJECT XENO』については10月にTVCMを始めとした大規模プロモーション、およびそれに合わせたゲーム内施策を行ったが、期待していた効果は出なかった。その結果、10月、11月は売上高、営業利益ともに大きく減少した。しかし、この結果を受けてすぐに改善を行ったことにより、12月は新クラス「ネクロマンサー」のセールなどにより急回復し、「リリース直後の急激なNFT需要増」という特殊要因があった2023年6月を除くと、過去最高の売上となり、結果として『PROJECT XENO』としての第3四半期期間の売上は第2四半期期間と同等の水準となった。

    第二弾のブロックチェーンゲームである『エレメンタルストーリーワールド』は、2024年1月15日にリリースとなった。まだリリース直後ではあるものの、9月と11月に行ったプレセールが比較的好調であったこと、リリース直後の2日間でのインストール数が『PROJECT XENO』の2倍以上である13万人を超えたことなどから、期待されるタイトルになっているという。

    なお、第三弾の『エルゴスム』については鋭意開発中としている。

クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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