コムシード、第3四半期決算は営業損失5300万円と前年7700万円の黒字から赤字転落…韓国版『進撃の巨人Brave Order』の費用先行

コムシード<3739>は、2月13日、2024年3月期 第3四半期累計(23年4月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高14億4500万円(前年同期比4.7%減)、営業損失5300万円(前年同期は7700万円の利益計上)、経常損失7100万円(同4400万円の利益計上)、最終損失9600万円(同3400万円の利益計上)だった。

・売上高:14億4500万円(同4.7%減)
・営業損失:5300万円(同7700万円の利益計上)
・経常損失:7100万円(同4400万円の利益計上)
・最終損失:9600万円(同3400万円の利益計上)

韓国でリリースした『進撃の巨人Brave Order』の費用が先行したことに加え、前年同期にミンティングが集中した反動があったという。またブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』の費用も先行した。

また、暗号資産評価損1400万円を営業外費用に計上した。連結子会社CommSeed KoreaとHashLink が保有する暗号資産USDT(テザー)及び ETH(イーサリアム)に関して、第3四半期末時点での市場価格で評価替えを行ったことによる。

    

■モバイル事業

売上高は14億0600万円(同3.3%増)、セグメント損失は1900万円(同2900万円のセグメント利益)となった。

主力であるソーシャルゲーム運営を中心に、有料アプリの開発・販売、受託事業、広告事業等を展開している。第3四半期にリリースした有料アプリが過去最高の初動売上を達成するなど好調に推移した一方、第3四半期に韓国においてリリースしたパブリッシングゲームの先行投資費用が発生している。

① ソーシャルゲームについては、主力サービスのバーチャルホール「グリパチ」が前四半期と比べ堅調に推移した。定期的な新アプリの投入やYouTube生放送と連動したイベントなど、各種施策が功を奏し、安定した収益を確保している。また、同社子会社CommSeed Korea Co., Ltdで、パブリッシングゲーム「進撃の巨人Brave Order」を韓国内でリリースした。

② パチンコ・パチスロなどの有料アプリについては、第3四半期に投入した新規アプリの売上高が過去最高のペースで伸長している。また、第4四半期にリリース予定の新作アプリに関する開発を進行している。

③ 受託開発および運営業務に関しては、ストック型案件を中心に想定通りに推移している。フロー型案件については、アイビープログレスで進行している受託開発が収益に寄与している。

④ ゲーム内広告をはじめとする広告事業については、無料広告モデルのゲームをはじめとした施策が功を奏し、引き続き前年を大幅に上回るペースで推移している。

 

■ブロックチェーン事業

売上高は8500万円(同48.6%減)、セグメント損失は2900万円(同5100万円のセグメント利益)となった。

『Tokyo Mongz Hills Club』をジェネシスとしたNFTエコシステム『Mongz Universe』プロジェクトを進行している。GameFi事業として、ブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』のリリースに向けた準備を進行した。また、10月にはPFP事業として「PEACHz.MOMO」の販売を実施した。

なお、前年同期に比べて収益が減少しているが、これは『UNIVERSAL STALLION』の先行費用および、前年度におけるPFPの大型ミンティングが集中しているためのものだ。

 

■2024年3月期の連結業績予想

2024年3月期の業績予想については、現時点で合理的な算出が困難なため、記載していない。

コムシード株式会社
https://www.commseed.net/

会社情報

会社名
コムシード株式会社
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長CEO 塚原 謙次
決算期
3月
直近業績
売上高19億8500万円、営業利益6000万円、経常利益4800万円、最終損益1億1500万円の赤字(2023年3月期)
上場区分
名証ネクスト
証券コード
3789
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