【ゲーム株概況(2/20)】主力株手掛かり難のなか短期資金はBOIやまんだらけなど中小型株の一角に 目標株価引き上げのカプコンやKADOKAWAも高い

2月20日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前日比106円77銭安の3万8363円61銭でこの日の取引を終えた。国内企業の決算発表シーズンが終わったことや、前日の米国株式市場が休場だったこともあり、手がかり材料の不足する一日だった。2月21日にエヌビディアの決算発表が控えていることもあって、積極的に動きづらいムードになったという。半導体関連の下げが目立った。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、主力株が材料難が手掛けづらい中、比較的値動きの軽い中小型株に短期資金が集まったようだ。バンク・オブ・イノベーション<4393>が5000円台に株価を乗せたほか、まんだらけ<2652>、セルシス<3663>、ガーラ<4777>も買われた。

他方、前日上場来高値を更新したアイビス<9343>が急上昇後の加熱感が意識され、利益確定売りに押されたほか、マイネット<3928>、クルーズ<2138>などもさえない。上昇相場が落ち着く局面では中小型株が循環的に物色されることがあるが、そのケースに該当する可能性がある。

他方、カプコン<9697>が反発。岡三証券が同社株のレーティング「中立」の据え置きとしたうえで、目標株価を4900円から6000円に引き上げたことが観測されている。その一方、目標株価を4300円から3600円に引き下げたネクソン<3659>は反落(レーティングは「強気」の継続)。

このほか、KADOKAWA<9468>が続伸。みずほ証券が投資判断「買い」を継続して目標株価を3400円から3500円に引き上げたほか、岡三証券も投資判断「強気」を継続して目標株価を3500円から3600円に引き上げたことが手がかり材料となったようだ。