マーベラス、第3四半期は経常益3億6400万円と黒字転換-ブラウザゲームも収益に寄与

 マーベラスエンターテイメント<7844>が2月9日に発表した第3四半期累計(4-12月期)の連結業績は、売上高57億6400万円(前期比12.7%減)、経常利益3億6400万円(同12億4300万円の赤字)、四半期純利益3億5400万円(同12億7800万円の赤字)だった。  同社では、ゲームソフトの発売タイトル数の絞り込みや、英国子会社Rising Star Games Limitedの株式を売却したことなどにより、売上は前年比12%もの減少となった。「プリキュア」シリーズや、「牧場物語 ふたごの村」など主力コンテンツの販売は好調だった。  利益面では、前期に行ったコンテンツ資産の評価損計上がなかったことや、海外子会社の損失分が減少したこと、各事業における主力コンテンツの販売実績が好調に推移したことなどにより黒字転換に成功。PS3・Xbox360向け大型タイトルの開発中止に伴って計上した2億4500万円の損失計上も吸収した(原価に計上)。    ■3月通期の予想  3月通期は、売上高68億円(前期比17.9%減)、経常利益1億3000万円(前期17億2500万円の赤字)、当期純利益1億2000万円(同16億2300万円の赤字)を見込む。業績予想については、売上高3億円、経常利益3000万円、当期純利益3000万円増額している。  同社では、増額修正の要因について、「プリキュア」シリーズの音楽・映像商品の販売や、「牧場物語 ふたごの村」など各タイトルがいずれも計画を上回る受注を獲得したことをあげている。  さらに、2010年12月からサービスを開始した「ブラウザ一騎当千」がサービス開始初月から収益化を果たすなど好調な会員獲得・課金推移となったことや、「みんなで牧場物語」で海外ライセンス収入が獲得できたことも寄与したという。
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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