gumi、 第3四半期決算は営業損失30億円と前年5億円の黒字から赤字転落…広宣費投下も『アスタタ』想定下回る、ブロックチェーンゲームへ先行投資も響く
gumi<3903>は、3月8日、2024年4月期 第3四半期累計(23年5月~24年1月)の連結決算を発表し、売上高86億6700万円(前年同期比29.6%減)、営業損失30億2900万円(前年同期は5億0100万円の利益計上)、経常損失27億1600万円(同1800万円の利益計上)、最終損失11億0300万円(同2億2200万円の利益計上)だった。
・売上高:86億6700万円(同29.6%減)
・営業損失:30億2900万円(同5億0100万円の利益計上)
・経常損失:27億1600万円(同1800万円の利益計上)
・最終損失:11億0300万円(同2億2200万円の利益計上)
大幅な減収・赤字転落となったが、同社では、主力のモバイルオンラインゲームで既存タイトルの減収や「アスタータタリクス」の売上が想定を下回ったこと、ブロックチェーンゲームへの開発投資、両事業における広告宣伝費の増加が主な要因としている。
【追記】
業績推移のグラフを追加した。
■モバイルオンラインゲーム事業
売上高は81億5900万円(同32.0%減)、営業損失は16億7200万円(同7億1600万円の営業利益)となった。
売上高に関しては、配信中のタイトルについて配信期間の経過により売上が減少したことに加え、新規タイトル「アスタータタリクス」の売上高が想定を下回り、減収となった。
営業利益に関しては、配信中のタイトルが減収となったことに加え、新規タイトル「アスタータタリクス」の配信前後のプロモーションの実施等により、広告宣伝費が増加したこと等に伴い、減益となった。
■ブロックチェーン等事業
売上高は5億0700万円(同58.6%増)、営業損失は13億5600万円(同2億1500万円の営業損失)となった。
ブロックチェーン等事業に関しては、当該事業を取り巻く法令及び行政の対応等を踏まえつつ事業展開を行っており、ブロックチェーンゲームの配信を中心としたエンターテイメント領域に加え、アセットマネジメント、投資、プラットフォームビジネスを中心とした金融領域の2軸で事業を推進することで、早期の収益化を目指している。
売上高に関しては、エンターテイメント領域においては、ブロックチェーンゲームの開発・提供に係る売上寄与に加え、OSHI活構想『OSHI3』プロジェクトの第1弾タイトルである「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」の配信に先立ち、第3四半期よりOSHIトークンの受領に伴う売上高計上を開始したことから、増収となった。金融領域においては、アセットマネジメント領域で、ノードポートフォリオの拡充やトークン時価の上昇により売上高が増加したことを主因として、増収となった。
営業利益に関しては、将来の収益基盤の構築を図るべく、ブロックチェーンゲームへの開発投資を強化したことに加え、新規タイトル「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」配信前のプロモーション実施等により、広告宣伝費が増加したこと等に伴い、減益となった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903