エイチーム、第2四半期(8~1月)決算は売上高17%減、1.8億円の営業赤字を計上 自転車小売事業の譲渡の影響が続く ゲームアプリは全体で引き続き減収傾向に
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エイチーム<3662>は、3月8日、2024年7月期の第2四半期累計(8~1月)の連結決算を発表、自転車小売事業の譲渡によってEC事業の売上が大幅に減少したことで、前年同期比で2ケタ超の減収となった。
また、EC事業の損失分は縮小したものの、エンターテインメント事業において損失が拡大し、各利益項目とも赤字計上となった。
売上高119億1500万円(前年同期比17.7%減)
営業損益1億8500万円の赤字(前年同期2億1000万円の黒字)
経常損益1億3300万円の赤字(同2億1900万円の黒字)
最終損益1億9300万円の赤字(同1億5100万円の赤字)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①ライフスタイルサポート事業 売上高85億5000万円(前年同期比7.7%減)、セグメント利益3億1100万円(同66.2%減)
ブライダル事業、自動車関連事業、人材メディア事業および保険代理店事業の売上が前年同四半期比で増加となり好調に推移するも、引越し関連事業の一部である新電力会社及び通信事業者への送客事業において、市場環境の変化に伴う取引先への送客制限および送客停止による減収と金融メディア事業におけるGoogleアルゴリズムアップデートに起因する利用件数の減少による減収が生じたため、前年同期比で減収となった。セグメント利益は、引越し関連事業の一部の減収と、金融メディア事業における減収による減益に加え、結婚式場サイト「Hanayume(ハナユメ)」において、第2四半期期間においてもブランド力強化に向けた広告投資を行ったことにより費用が増加。さらに第1四半期期間において自動車関連事業における顧客獲得競争の激化による広告宣伝費の増加により、前年同期比で減益となりました。
②エンターテインメント事業 売上高22億12万円(同20.4%減)、セグメント損益5100万円の赤字(前年同期1億円の黒字)
売上高は、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であり、前年同期比で減収となった。セグメント利益については、ゲームアプリの運営の効率化を行っているものの、前述のとおりゲームアプリ全体で減収傾向であるため、減益となった。第2四半期累計期間におけるセグメント損失については、第2四半期期間は黒字であったものの、第1四半期期間のセグメント損失を補えるほどではなかったため、前年同期の黒字から赤字に転じた。③EC事業 売上高11億5100万円(同52.6%減)、セグメント損益9300万円の赤字(前年同期2億6600万円の赤字)
売上高は、「lujo(ルジョー)」および「OBREMO(オブレモ)」において顧客数が順調に増加し、売り上げも伸びたものの、2023年3月に自転車小売事業を譲渡した影響で大幅な減収となった。セグメント損益ついては、前述のとおり自転車小売事業の譲渡により、その運営費用が減少したことに加え、「lujo(ルジョー)」は前年度の第4四半期期間から3四半期連続の黒字となったため、赤字幅が大きく縮小した。 -
■通期業績予想は10月の修正予想から変更なし
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2024年7月期通期の連結業績予想については、10月に発表した修正予想から変更なく、以下のとおり。
売上高287億円 (前期比4.2%増)
営業利益6億円(同10.3%増)
経常利益6億円(同15.7%減)
最終利益7億8000万円(同442.2%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662