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ポールトゥウィンホールディングス<3657>は、3月12日、2024年1月期の連結決算を発表、アクアプラスの子会社化も寄与したメディア・コンテンツが牽引し、過去最高の売上高を達成した。
一方、利益面については、国内拠点統合費用など一時費用が発生し、大幅な減益となった。
なお、最終損益が大幅な赤字計上となっているのは、特別損失として固定資産減損損失を 6億7100万円、投資有価証券評価損を5億1500万円計上していることが影響している。
売上高469億8000万円(前年同期比17.7%増)
営業利益5億1200万円(同81.2%減)
経常利益6億1700万円(同77.0%減)
最終損益18億1200万円の赤字(前年同期7億9500万円の黒字)業務の種類ごとの状況は以下のとおり。
①国内ソリューション 売上高269億2500万円(前年同期比 5.3%増)
Eコマース市場向けサービスで、主にデータアノテーション(タグ付け)やQRコード決済に関する業務が拡大した。また、人材定着のためのスタッフの正社員化・雇用化、受注拡大に備えた人材採用、拠点統合整備、ITシステム刷新を進めた。②海外ソリューション 売上高129億4900万円(同10.6%増)
円安も寄与し売上が増加した。また、事業拡大のための幹部人材、営業人材、開発人材の採用、さまざまな地域でスタッフを確保するために現地法人設立を推進した。③メディア・コンテンツ 売上高71億500万円(同167.6%増)
アクアプラスの連結化でアプリゲーム『うたわれるもの ロストフラグ』などの売上が寄与した。ゲーム開発については、他社との共同開発にも取り組んでおり、出資した製作委員会からのレベニューシェアが発生した。また、HIKEでは、アニメ制作の受注を推進するとともに、制作能力拡大のためのスタジオ開設、人材採用・育成投資を進めた。 -
■2025年1月期は大幅増益見込む
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2025年1月期の連結業績予想については、上半期は海外ソリューションにおける不採算拠点閉鎖、人員調整費用やメディア・コンテンツにおけるゲーム共同開発追加負担費用を見込みんで営業赤字予想ながら、これにより事業整理の目途が立ち、下期から本格的に収益性改善が進む計画としている。
売上高520億2800万円(前期比10.7%増)
営業利益22億1200万円(同331.4%増)
経常利益22億100万円(同256.5%増)
最終利益2億4600万円(前期18億1200万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- ポールトゥウィンホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3657