4月11日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前日比139円18銭安の3万9442円63銭でこの日の取引を終えた。米国消費者物価指数が想定以上に上振れとなったことを受けて、米国での早期の利下げへの思惑が後退、前日の米国株安の流れを引き継いた。指数寄与度の大きい半導体関連やハイテク株が軟調だった一方で、為替の円安を受けて自動車関連は堅調に推移したという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、大きく買われた銘柄は少なく、売り優勢だった。ケイブ<3760>が5日ぶりに大幅反落。前日4月10日に発表した第3四半期決算は順当な内容だったものの、第3四半期期間(12~2月)の利益が前年同期比で減益となったこともあり、前日までの株価上昇に対する利益確定の売り物が先行する展開となっているようだ。monoAI technology<5240>の下げもきつい。
KLab<3656>も変わらずを挟んで11日続落となった。前日4月10日にマッコーリー・バンクを割当先とする第19回新株予約権と第1回無担保社債(私募債)の発行を発表したことが新たに嫌気されているようだ。権利行使の進まない第18回新株予約権の取得・消却を同時に発表したものの、新たな新株予約権の発行による希薄化への懸念が市場で意識されたもよう。
ソニーグループ<6758>が反落。岡三証券が同社株のレーティング「強気」の継続とし、目標株価を1万8500円から1万8100円に引き下げた。全体的にハイテク株が軟調だったこともあってさえない利食い売りに押された。
このほか、GameWith<6552>が年初来安値更新。2024年5月期連結業績予想の下方修正を行い、売上高35億円(前回予想37億5000万円)、営業利益6000万円(同3億5000万円)としたことが嫌気荒れた。
なお、年初来安値を更新した銘柄として、グリー<3632>、ユークス<4334>、LINEヤフー<4689>、東映アニメーション<4816>、カバー<5253>があげられる。