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東京通信グループ<7359>は、5月9日、2024年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、「SATORI電話占い」の事業譲受などをはじめとする複数のM&A案件の寄与もあり、増収を達成した。
一方、先行投資による諸費用の発生もあり、営業利益の赤字幅は拡大した。
売上高13億7000万円(前年同期比9.4%増)
営業損益9600万円の赤字(前年同期2500万円の赤字)
経常利益1800万円(同4200万円の赤字)
最終損益8000万円の赤字(同7000万円の赤字)セグメントごとの状況は以下のとおり。
①メディア事業 売上高8億1600万円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益5500万円(同38.2%減)
既存事業であるカジュアルゲームやハイパーカジュアルゲームにおいて継続的なタイトルリリースが増加した。一方で、一部ポイ活ゲームのサービス終了によって配信タイトル数が一時的に減少した。なお、重要指標である運用本数は234本となった。また、2023年12月1日に連結子会社化した画像メーカーサービス「Picrew(ピクルー)」を展開するテトラクローマが売上に貢献した。②プラットフォーム事業 売上高5億円(同7.4%増)、セグメント利益1600万円(同59.0%減)
電話占い「カリス」において一部鑑定師の稼働率の低下によって、相談回数に一時的な落ち込みが生じ売上高が減少した。改善策として、鑑定師の就業環境の再整備を行うことで稼働率の回復に努めるとともに、マーケティング戦略を見直し新規ユーザーの獲得を進めた。一方で、2023年4月にサイバーエージェント<4751>から事業譲受した「SATORI電話占い」が
好調であるため、電話占い事業としては堅調に推移した。また、電話占い事業にて蓄積した相談サービスのノウハウを活かし、「恋愛相談METHOD」を前期にリリースし、ユーザー層を徐々に拡大させるなど、サービスの横展開にも注力した。なお、重要指標である相談回数は6万9000回となった。
③その他 売上高5300万円(同3,014.8%増)、セグメント損益5300万円の赤字(前年同期3600万円の赤字)
メタバース事業、デジタルサイネージ事業、人材紹介事業、投資事業及び新規事業開発などに取り組んだ。デジタルサイネージ事業は、大手自動車販売店への継続的な卸売りにより売上貢献した。また、新規事業として、ファンクラブサイトの構築および運営の実績を着実に積み上げ、著名タレントの引き合いが増加した。 -
■2024年12月期通期予想は変更なし
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2024年12月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高80億円(前期比28.6%増)
営業利益4000万円
経常利益1億3000万円(同63.6%減)
最終損益8000万円の赤字
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高58億6100万円、営業損益2億3000万円の赤字、経常損益2億1100万円の赤字、最終損益4億1300万円の赤字(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359