MIXI、2024年3月期決算は営業益23%減の191億円…『モンスト』が売上減、『モンスト』IPタイトルの運営費も重しに

MIXI<2121>は、5月10日、2024年3月期(23年4月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高1468億6800万円(前の期比変わらず)、営業利益191億7700万円(同22.7%減)、経常利益156億6900万円(同14.1%減)、最終利益70億8200万円(同37.2%増)だった。

・売上高:1468億6800万円(同変わらず)
・営業利益:191億7700万円(同22.7%減)
・経常利益:156億6900万円(同14.1%減)
・最終利益:70億8200万円(同37.2%増)

同社では、主力の『モンスターストライク』の収益減に加えて、モンストIPタイトルの運営費増加で収益性が悪化したため、としている。スポーツ事業が採算が改善した一方、「家族アルバム みてね」の海外ユーザー獲得のための費用も負担になった。

 

■デジタルエンターテインメント事業

売上高は988億3000万円(同5.3%減)、セグメント利益は385億2000万円(同11.5%減)となった。

『モンスターストライク』を主力として収益を上げている。前期では『モンスターストライク』は、10周年施策等の効果によりMAUが増加したものの、前年に大型IPとのコラボがあったため相対的にARPUが低下し、前の期と比較して、売上高が減少している。『モンスターストライク』の売上減少及びモンストIPタイトルの運営費等の増加により、セグメント利益は減少している。

 

■スポーツ事業

売上高は329億1600万円(同14.9%増)、セグメント損失は1億2500万円(前の期はセグメント損失11億円)となった。

観戦事業では、千葉ジェッツが東アジアスーパーリーグ及び天皇杯で優勝したことを受け、チケット販売及び物販収入の増加により売上を伸ばしている。また、FC東京は2023シーズンにおいてクラブ史上最高の売上高を達成した。

公営競技事業では、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」及びチャリ・ロトでオンライン車券販売高が伸びたことにより、前の期と比較して、売上を順調に拡大している。なお、「TIPSTAR」は、コストの効率化を進め費用の抑制を図ったことで、利益は改善している。

 

■ライフスタイル事業

売上高は134億1800万円(同15.0%増)、セグメント損失は6億8200万円(前の期はセグメント損失8400万円)となった。

家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」、SNS「mixi」を中心に各種サービスを運営している。「家族アルバム みてね」では、フォトプリントサービス及び「みてねプレミアム」、「みてねみまもりGPS」等のサービスが好調であったことから売上を順調に拡大している。一方、海外ユーザー獲得のためのプロモーション及び体制強化への投資を積極的に行っている。

 

■投資事業

売上高は14億7200万円(同27.3%減)、セグメント利益は1億0500万円(同81.0%減)となった。

投資事業では、同社及び同社の連結子会社において、スタートアップやベンチャーキャピタルへの出資を行っている。前期では、出資するファンドの損益の取込や、同社の連結子会社において保有株式の売却を行った。

   

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高1470億円(前期比0.1%増)、営業利益185億円(同3.5%減)、経常利益175億円(同11.7%増)、最終利益120億円(同69.4%増)、EPS170.67円を見込む。

・売上高:1470億円(同0.1%増)
・営業利益:185億円(同3.5%減)
・経常利益:175億円(同11.7%増)
・最終利益:120億円(同69.4%増)
・EPS:170.67円

 

【グラフ追加】

株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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