クルーズ、24年3月期は売上高1%増、営業益75%減に 『PROJECT XENO』は売上・利益ともに堅調 『エレストワールド』や『エルゴスム』は開発費負担が先行
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クルーズ<2138>は、5月14日、2024年3月期の連結決算を発表、主力のSHOPLIST事業の取扱高及び売上高が前年同期と比較して減少したものの、新規事業であるGameFi分野の貢献などもあり増収を確保した。
ただ、営業利益は『エレメンタルストーリーワールド』や『エルゴスム』の開発費負担もあり、大幅な減益となった。
なお、投資事業組合運用益を営業外利益として計上した経常利益は大幅な増益となっている。さらに最終利益には子会社CROOZ EC Partners株式会社の全株式をヴェスタホールディングスに譲渡したことによる特別利益も寄与している。
売上高142億7000万円(前々期比1.9%増)
営業利益1億6100万円(同75.0%減)
経常利益12億2600万円(同95.2%増)
最終利益10億800万円(同295.6%増)各セグメントごとの実績は以下のとおり。
個別のゲームの状況は、『PROJECT XENO』については10月にTVCMを始めとした大規模プロモーション、およびそれに合わせたゲーム内施策を行ったが、期待していた効果は得られなかった。しかしこの結果を受けてすぐに改善を行ったことにより、12月の新クラス「ネクロマンサー」のセールなどにより売上を伸ばし、売上および利益ともに堅調に推移した。
第二弾のブロックチェーンゲームである『エレメンタルストーリーワールド』は、2024年1月15日にリリースとなった。売上は伸び悩んでおり、機能追加やキャラクター追加により巻き返しを図っているが、『PROJECT XENO』のような売上・利益貢献となるにはもう少し時間がかかる見通し。
第三弾の『エルゴスム』については鋭意開発中で、今後の予定については適宜プレスリリースなどで発表していく予定だ。
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■第1四半期は増収も各利益項目は赤字予想に
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2025年3月期通期の業績予想については、同社グループを取り巻く事業環境の変化は大きく、新規性の高い事業や新たなビジネスにも積極的に取り組んでいることから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため非開示。代わりに第1四半期の業績予想を開示しており、以下のとおり。
売上高36億8700万円(前年同期比7.4%増)
営業損益3億200万円の赤字
経常損益2億4400万円の赤字
最終損益1億7700万円の赤字
会社情報
- 会社名
- クルーズ株式会社
- 設立
- 2001年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 小渕 宏二
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2138