タイトー、2024年3月期の営業利益61%増の49億円 コロナ直前の3.7倍に拡大 インバウンド・外出機会の増加追い風 苦境期の効率施策で"筋肉質"化

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のタイトーの業績が大きく拡大していることがわかった。2024年2月期(第15期)の決算書類によると、営業利益は前の期比60.9%増の48億9500万円と大幅増益を達成した。

タイトーは、アミューズメント施設の運営やエンタメ施設の運営、ゲーム開発、マーチャンダイジング、オンラインクレーンゲームなどの事業を展開しており、アミューズメント施設関連が好調だったようだ。

インバウンドや外出機会の増加を追い風に業績を伸ばしている。さらにコロナ禍で実施した各種リストラや効率化の取り組みによって"筋肉質"となり、売上の伸びに対して利益が伸びやすくなっている側面もあるようだ。

視点を少し変えて、コロナ禍前後で比較すると、コロナ禍直前の2019年3月期の実績に対して実に3.7倍の規模に伸びた。アミューズメント業界ではコロナ禍からすっかり回復したが、すでに新たな成長フェーズに入ったとみていいだろう。

なお、売上高は前の期比9.8%増の624億3200万円だった。アミューズメント施設の既存店売上高が前年を上回った。営業利益の伸びに伴い、経常利益も同61.9%増の49億7000万円、最終利益も22.7%増の33億1000万円とそれぞれ伸びた。

・売上高:624億3200万円(同9.8%増)
・営業利益:48億9500万円(同60.9%増)
・経常利益:49億7000万円(同61.9%増)
・最終利益:33億1000万円(同22.7%増)

なお、業績推移は以下の通り。

株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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