-
KLab<3656>は、本日(6月20日)、生成AIを含むAI技術の研究と活用によって培った技術とノウハウを基に、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援し競争力を高めるためのAIソリューション事業を展開することを発表した。
AIソリューション事業第1弾として、モバイルアプリの開発を効率化する自動UIテストツール「ゴリラテスト」の提供を開始する。
-
■「ゴリラテスト」の特徴
-
「ゴリラテスト」は、テストのためにアプリにスクリプトを埋め込む必要がない。UIの位置や操作方法、アプリの内部データばどを提供しなくても、自動的にUIを認識してテストすることができる。
①UIパーツの高い認識率
AI技術により画面内のUIパーツ(ボタンなど)を高精度で認識しタップを行う。・ボタン・スライダ・プルダウンなどの多様なUIパーツを認識
・様々なパーツから構成された画面でも高精度で認識②画面の高い網羅性
カバレッジ率の高いテストを実施するためには、進行画面を偏りなく増やし、効率的にタップを行う必要がある。そのために、AI技術を利用した次の仕組みが導入されている。・押されていないボタンを優先的にタップする機能
・同種ボタンを認識しタップの優先度を下げる機能
・画面の一部で動きがあっても同一画面かどうか判定する機能
・ボタンを押した際の画面遷移結果を記録し効率的に画面探索する機能③エラー発生個所の可視化機能
通常、エラーが発生した場合は、発生個所の調査に時間がかかる。「ゴリラテスト」では、エラーが発生した箇所の前後の画面のスクリーンショットを提供することで、エラー調査を容易にする。また、画面の遷移グラフにより、特定の画面での滞留状況を把握することができる。 -
■「ゴリラテスト」導入効果
-
ゴリラテストは同社の複数タイトルに組み込まれており、モバイルアプリのビルド後に自動実行し不具合を検出する。開発・運営中の大型タイトルにおいては、テスト工程で発見された全エラーのうち約25%を「ゴリラテスト」が発見した。
-
■今後の取り組み
-
KLabは「ゴリラテスト」の機能をさらに強化するなど、今後も多様化するモバイルアプリのテストニーズに応えていく。また、AIなどの先進技術の研究開発に継続的に取り組み、積極的にサービス化を目指す。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656