【ゲーム株概況(6/20)】上昇48銘柄、下落38銘柄 メディア工房S高、カバーとワンプラ大幅高 月次苦戦のフリュー安くGLOEとアイビスに利食い

6月20日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比62円26銭高の3万8633円02銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場が休場だったことに加え、政局の不透明感などから様子見ムードが広がった。プライム市場の出来高と売買代金は年初来最小だった。ナスダック総合指数が時間外で堅調に推移したことを受けて後場に入ってプラスに転じた。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている89銘柄のうち、上昇は48銘柄、下落は38銘柄、変わらずは3銘柄だった。前場は下落した銘柄のほうが多かったが、後場に入ると一転した上昇した銘柄のほうが多くなった。JPX総研がTOPIXの追加見直しの方針を発表し組入対象として思惑で買われた銘柄もあったようだ。

個別では、メディア工房<3815>がストップ高。2026年8月期を最終年度とする中期計画を策定したことが材料視された。同社では、最終年度には売上高28億9400万円(24年8月期予想19億9300万円)、営業利益2億5000万円(同1億0600万円の赤字)を目指す。主力事業である「占い」事業の持つ強みと収益拡大の可能性を再認識し、注力する、としている。

カバー<5253>が大幅続伸。前日6月19日に「ホロライブEnglish」の新ユニット「hololive English -Justice-」のデビューが決定したと発表したことが株価の評価材料となっているようだ。

ワンダープラネット<4199>が急騰。前場引け後にゲームフリークと共同開発したモバイル向けカジュアル海洋冒険譚RPG『パンドランド』を6月24日より国内で配信開始すると発表したことが材料視されている。

クシム<2345>が3日続伸。>子会社のチューリンガムは、ZEAL NOVA、ギグワークス<2375>子会社のGALLUSYSと共同制作を行っているSnap to Earn「SNPIT」について、独自トークンである「SNPIT Token」が海外暗号資産取引所での取引開始したことが引き続き材料視されたようだ。

このほか、coly<4175>、まんだらけ<2652>、東映アニメーション<4816>、エディア<3935>なども買われた。

半面、フリュー<6238>が続落。前日6月19日に発表した2024年5月の月次売上高が前年同月比2.3%減と17ヶ月続いた増収がストップし、マイナスに転じたことが市場の心理を冷やす格好になっているようだ。会社側は主に高価格帯ホビーの発売タイミングのずれによるものと説明している。

また、前日買われたGLOE<9565>やアイビス<9343>が利益確定の売りに押された。