KADOKAWA、サイバー攻撃に関する一部報道への抗議文を発表…「犯人」のメッセージ掲載は「犯罪者を利する」と批判、法的措置も検討

KADOKAWA<9468>は、この日(6月22日)、システム障害に関する一部報道に対して抗議文を発表した。同社社長の夏野剛氏が「Newspicks」に抗議するとしており、「NewsPicks」の掲載した「【極秘文書】ハッカーが要求する「身代金」の全容」に対する抗議であるとみられる。

発表された抗議文によると、グループへのランサムウェアを含むサイバー攻撃に関して犯人と名乗る人物のメッセージを記事に掲載したことに関し、犯罪者を利するような、かつ今後の社会全体へのサイバー攻撃を助長させかねない報道と批判し、強く抗議をするとともに損害賠償を含めた法的措置の検討を進めていく、とした。

ただ、当該記事の内容についてはコメントすることはないとし、報道された内容については肯定も否定もしていない。

同社は、6月8日、グループデータセンター内のサーバーがランサムウェアを含むサイバー攻撃を受けて、「ニコニコサービス」全般、「KADOKAWAオフィシャルサイト」、「エビテン(ebten)」など複数のサイトにとどまらず、出版事業における受注や物流システム、経理業務にも障害が発生し、現在、復旧に向けた準備を行っている。情報漏洩に関しては、個人情報やクレジットカード情報の漏洩は確認されていないが、引き続き調査を進めていると発表していた。

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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