小学館と丸紅、丸紅フォレストリンクス、日本のマンガ・アニメコンテンツを世界展開するための合弁会社MAG.NETを設立

小学館と丸紅<8002>、丸紅フォレストリンクスは、本日(6月26日)、日本のマンガ・アニメコンテンツを世界展開するための合弁会社MAG.NET(マグネット、以下「MAG.NET社」)を設立したことを発表した。

日本のコンテンツの海外での売上は2022年に4.7兆円規模と推計されている。コロナ禍の巣ごもり需要や海外大手配信会社による積極的な配信などを背景に、日本のマンガやマンガを原作とするアニメの人気は急速に高まり、グッズなどの商品化やゲームを含め市場が拡大している。政府は日本のコンテンツの海外市場規模を、2033年までに20兆円とすることを目標値として設定、「新たなクールジャパン戦略」と位置づけた。
※2024年6月4日 首相官邸 知的財産戦略本部「新たなクールジャパン戦略」より

一方で、それら日本のコンテンツの販売チャネルは、特に海外において十分に確立されていないのが現状だ。直接的な流通網・小売店舗を有していないことで、魅力あるコンテンツを世界中にいるファンに届け切れず機会損失が発生している。その影響がいわゆる海賊版の商品を生み出す温床のひとつとなっており、正規品を確実に届ける体制が求められている。

MAG.NET社はそのような現状を打開し、作者と世界中のファンをつなげて日本のコンテンツの価値最大化に貢献することを目指す。具体的には、マンガ・アニメコンテンツを用いたグッズの開発・小売店舗での販売や海外での販売流通網の構築に加えて、最新テクノロジーを活用したデジタルコンテンツなど、さまざまな領域で日本のコンテンツを届けていく。

小学館は、出版やアニメ業界とのネットワークを生かしてMAG.NET事業への参画を促し、日本のコンテンツ産業のさらなる発展に貢献する。

丸紅およびフォレストリンクスは、国内外のネットワークを生かして小売店舗や流通網を構築し、日本のコンテンツ産業の海外展開を推進する。

<MAG.NET社概要>
会社名:株式会社MAG.NET
本社所在地:東京都千代田区神田神保町1丁目23−1 神田近江屋ビル6階
設立:2024年6月
代表者:相賀 信宏
事業内容:国内・海外市場におけるマンガ・アニメコンテンツの商品販売事業